# 奈良敏行
2024.07.06
心揺さぶられる「体温」がある書店―奈良 敏行『町の本屋という物語: 定有堂書店の43年』角田 光代による書評
◆心揺さぶられる「体温」がある書店定有堂(ていゆうどう)書店、といっても、知らない人はまったく知らないだろう。私も鳥取を訪れるまでその存在を知らなかった。鳥取市を訪れる機会があり、知人から、定有堂書店にいったらいいよ、きっと好きだから、と言われて、向かったのだ。鳥取