# 釈迦如来
2024.09.09
【六田知弘の古仏巡礼】女人高野と呼ばれ、あまたの女性の苦楽を受け止めてきた室生寺。釈迦如来は悠然と慈愛に満ちた笑みを浮かべる(国宝)
六田 知弘 / 村松 哲文室生寺金堂に安置された国宝の釈迦如来像。絵の具で描かれた鮮やかな光背をバックに立つ量感豊かな姿は、参拝者を安らぎの世界へと導く。安らかな表情に、まばたきするのも忘れてしまいそうになる。室生寺(奈良県宇陀市)金堂の「中尊 釈迦如
2024.08.24
激しい摩耗、よくぞ遺った阿弥陀立像 大津・聖衆来迎寺石棺仏 石仏は語る
寺伝によれば、延暦9(790)年、最澄がこの地に地蔵菩薩を祀(まつ)る寺院を建立し、地蔵教院と称しました。長保3(1001)年には比叡山横川(よかわ)恵心院の恵心僧都源信が修行に入り、浄土念仏の道場として改称したのが聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)の起源と伝えます。正式名の紫雲