# 蛯名

　1987年の騎手デビューから34年間にわたり国内外で活躍した名手・蛯名正義氏は、2022年3月から調教師として活動中だ。蛯名氏の週刊ポスト連載『エビショー厩舎』から、“競馬を覚えていくのに時間がかかる馬”についてお届けする。　＊　＊　＊　3歳未勝利戦が組まれている

　レッドモンレーヴは坂路を力強く駆け上がった。蛯名正師は「ハリ感があっていい」と納得顔。東京マイルは【2・2・0・1】と好相性の舞台。　7戦連続でコンビを組む横山和と悲願のG1タイトルを目指す。師は「あとは展開、馬場を含めて運ですね。いい状態で送り出すのが僕たちの仕事。あとは乗り

　レッドモンレーヴは2枠3番。蛯名正師は「どこでも。先行するタイプでもないので」と心配ない様子。金曜朝は元気いっぱいに坂路を2本駆け上がった。　当コースは【2・2・0・1】。馬券圏内を外した昨年の安田記念は6着だったが上位との差はわずか。「順調にきている」と、こん身の仕上げで大一

　レッドモンレーヴは野中（レースは横山和）を背に坂路で4F55秒3～1F12秒4。1馬身間隔で前にピークブルーム（3歳未勝利）、後方にオールアイズオン（4歳1勝クラス）を置き3頭併せ。ゴール前で1馬身抜け出した。　蛯名正師は「機嫌が良くて調整が進めやすかった。ゲート確認でも落ち着

連覇を狙った京王杯ＳＣで惜しくもハナ差２着に敗れたレッドモンレーヴは、美浦坂路で４ハロン５５秒３、ラスト１ハロン１２秒４。３頭併せの２番手から早めに抜け出し、内オールアイズオンに半馬身、外ピークブルームに１馬身先着した。蛯名正調教師は「今年は京王杯ＳＣの前にダービー卿ＣＴを使わな

◆第７４回安田記念・Ｇ１（６月２日、東京競馬場・芝１６００メートル）追い切り＝５月２９日、美浦トレセン　上がり３ハロン３２秒２の末脚で京王杯ＳＣ２着のレッドモンレーヴ（牡５歳、美浦・蛯名正義厩舎、父ロードカナロア）は、美浦・坂路で３頭併せ。２頭の間で集中した走りを見せ、４ハロン５

［ＧⅠ安田記念＝２０２４年６月２日（日曜）３歳上、東京競馬場・芝１６００メートル］＜美浦＞レッドモンレーヴは坂路でのハロン１６秒キャンター。張りのある好馬体から状態の良さがうかがえる。「中間は維持するイメージで変わらずきている。もちろんＧⅠでも期待しているしあれだけのしまいの脚は

レッドモンレーヴは連覇を狙った前走の京王杯スプリングＣでハナ差の２着。スタートが遅く後方からになったが、上がり３ハロン３２秒２の末脚は目を引いた。「やはり東京のワンターンが合う。中２週になるけど、反動やダメージなどはなく、むしろ上積みが見込める。ひと頃のような気難しさも見せていないし、きれいな

　京王杯SC2着レッドモンレーヴ（牡5＝蛯名）は坂路でオールアイズオン（4歳1勝クラス）と併せ馬。後方から強めに追われたパートナーと馬なりのまま併入した。　蛯名師は「中2週のレース間隔になるが1度使った分、良くなっている。昨秋のような気難しい面も見せていないし、しまいの切れを生か