# 石川九楊

「書」というと、どんな作品が頭に浮かびますか？ 美しいバランスのとれた字？ あるいは漢字やかなの古典を書写したものでしょうか？そんな書道のイメージを根底からくつがえす展覧会が、上野の森美術館で開催されています。6月から始まり、1カ月ごとに展示作品が全面的に入れ替わる「石川九楊大全

　俳優の横浜流星（２７）が主演する２０２５年度ＮＨＫ大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺（つたじゅうえいがのゆめばなし）～」の題字がこのほど決定した。福井県生まれで、東京都台東区在住の書家・石川九楊（いしかわ・きゅうよう）さんの手によって、太い墨字で丸みを帯びた味のある書体が完成した。

「書」にどのようなイメージがあるだろうか。または「書」はアートであると聞いて、どう思うだろうか。東アジアで楽しまれている伝統的な表現、何を書いているのかまったく理解できない、そもそもこれがアートといえるのか、などなど。いずれも当たらずといえど遠からずだ。そんな書に対