# 日本美術史
2024.06.07
書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』
「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ 業界の話題をさらった『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013)の刊行より早10年。クリスチャン・ラッセンとその周縁の文化現象を論じた評伝が「ラッセン本2」として上梓された。10年というのは受容の地平が変動するに十分
2024.06.06
書評:「日本美術史」を書き換える100年単位の挑戦。『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』
「日本美術史」を書き換える100年単位の挑戦 2020年1月、イェール大学で「西洋美術史概説」の授業が廃止されるというニュースが話題を呼んだ。「白人、異性愛者、ヨーロッパ人、男性の芸術家の作品ばかり」の内容に対して当惑する学生たちの声に応えた結果だ。 日本美術史もま