# サイヤ人

　鳥山明さんの名作『ドラゴンボール』（集英社）に登場する、1000年に1人現れる伝説の戦士「超サイヤ人」。原作に限ると、変身できたのは主人公の孫悟空と息子の悟飯・悟天、ベジータと息子のトランクス（過去と現代）くらいだ。　では、もともとベジータの仲間だったナッパはどうだろう。サイヤ

　鳥山明さんによる『ドラゴンボール』（集英社）は、ファンの間で「何編が一番面白かった?」と話題になることも多い。　個人的には、サイヤ人編をきっかけに一気に面白くなった気がする。戦闘力の数値化によって、強さを具体的に知ることができたのも大きいだろう。とはいえ、後半はパワーインフレが

　鳥山明さんの『ドラゴンボール』に登場するラディッツは、悟空の実の兄でありサイヤ人の戦士だ。彼は初登場時にはとんでもない力を持っており、悟空とピッコロが手を組んでようやく撃退できた強敵だった。　だが、ラディッツについてはナッパが「よわむしラディッツ」と話すように、その後のインフレ

　筆者の娘は、普段はスマホに夢中でまったく漫画を読んだことのない女子大生だ。しかし鳥山明さんの訃報をきっかけに「『ドラゴンボール』を読んでみたい」と言い出し、19歳にして初めて『ドラゴンボール 完全版』を読み始めた。　当初は独特の世界観に戸惑っていたものの、天下一武道会が始まると