ドルトムント時代の昨季とシュート数は変わっていないのに 得点数が“倍増”したベリンガムの覚醒「適応力は並外れている」

AI要約

レアル・マドリードはラ・リーガ制覇を果たし、チャンピオンズリーグ決勝に進出している。

新戦力のMFベリンガムが圧巻の成績を残し、攻撃面で大きな働きを見せている。

ベリンガムの適応力や得点力が評価され、CL決勝でも期待が高まっている。

ドルトムント時代の昨季とシュート数は変わっていないのに 得点数が“倍増”したベリンガムの覚醒「適応力は並外れている」

すでにラ・リーガ制覇を決め、6月1日にチャンピオンズリーグ決勝へ臨むレアル・マドリード。開幕前に攻撃の要だったカリム・ベンゼマを手放しながら、チームは2冠へと近づいている。

中でも大きな働きを見せたのが新戦力のMFジュード・ベリンガムだ。今季はリーグ戦で19ゴール6アシストと圧巻の成績を残しており、ヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴ・ゴエスらと一緒にベンゼマの穴を埋めてみせた。

英『sky Sport』も圧巻のレアル1年目を振り返っているが、やはり指揮官カルロ・アンチェロッティの手腕によるところが大きい。意外かもしれないが、ドルトムント時代の昨季と比べてもベリンガムのシュート数はほとんど増えていない。

昨季はブンデスリーガで67本、今季はラ・リーガで63本のシュート本数となっていて、今季の方が少ないのだ。しかし昨季の8ゴールから、今季は19ゴールへと得点数そのものは倍増している。アンチェロッティがベリンガムをより高い位置で起用した形がフィットすることになり、一気に得点を奪えるMFへと変貌を遂げた。

クラブOBで元スペイン代表FWフェルナンド・モリエンテス氏もベリンガムの適応力を絶賛している。

「彼はラ・リーガでも、レアル・マドリードでも新人にあたる。そういう立場にいるとプレッシャーは大きいものなんだけどね。やや浮き沈みはあったが、それは若い選手にとっては普通のことだ。ベリンガムの適応力は並外れていると思う」

「今季のチームは、生粋のストライカーを擁していない。つまり、2列目から飛び出してきた選手が前線へ顔を出してゴールを決めるという大きな責任を負わなければならないということだ。ベリンガムはそれをこなしてくれた。開幕前に彼がレアルのトップスコアラーになると思っていた人はほとんどいなかっただろう。多くの人はロドリゴかヴィニシウス、ホセルといった攻撃的な選手を予想しただろうからね」

ベリンガムは1年目から覚醒し、チームのリーグ制覇に貢献した。CLも獲得となれば、出来過ぎと言えるシーズンだ。奇しくもCL決勝の相手は古巣のドルトムントだ。ドルトムント側も昨季までのベリンガムとは一味違うと分かっているだろうが、欧州の頂点を決めるゲームでもベリンガムは輝きを放つか。