林田直也が完全初優勝 日本アマへ「出るからには優勝を狙っている」

AI要約

日大2年の林田直也が4日間首位を死守して、完全初優勝を果たす。得意のアイアンショットを活かして、大会新記録の15アンダーで圧倒。

林田は感情を爆発させるガッツポーズで初優勝を祝う。8度目の挑戦で悲願を達成し、自信からの実現だった。

昨年のフォーム改善効果や米国遠征の経験も生かし、日本アマやJGAナショナルチーム入りを目指してさらなる飛躍を期待される。

<九州アマゴルフ>◇最終日◇5月31日◇熊本ゴルフ倶楽部・城南コース(パー72、7229ヤード)◇出場63人

 日大2年の林田直也(19=トライアルWAKAMIYA)が、4日間首位を死守する完全初優勝を飾った。得意の正確なアイアンショットを軸にスコアを伸ばし、パー72の4日間競技では通算15アンダーとなる大会新記録で圧倒した。上位12人が日本アマ(6月25日開幕、兵庫・広野GC)の出場権を得た。

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 林田が5バーディー、2ボギーの69で4日間通算15アンダーと伸ばして、完全初優勝を決めた。

 最終18番パー5。パーパットを決めると、右手でガッツポーズ。感情があふれ出た。福岡・沖学園中1年時から8度目の挑戦で悲願をかなえ「中学からすっと出ていて勝ちたいと思っていた。今年は自信があって、いろんな人に『優勝するね』と言っていた」と有言実行だった。

 得意とする精度の高いアイアンショットが最終日もさえた。12アンダーから出て、2番パー4、3番パー5で連続バーディーを奪うなど4バーディー、1ボギーで主導権を握って前半ターン。後半も難なくイーブンにまとめて、2位と3打差で逃げきった。

 「テイクバックで脇を締めるようにして良くなった」という昨年9月のフォーム改善効果だ。「ロングアイアンがストレートに打てるようになった」といい、自信を持って臨んでいた。さらに、昨年12月と今年3月に行った日大代表として臨んだ米国遠征でもまれ、経験も生きていたという。

 昨年11位タイに終わった日本アマへは「出るからには優勝を狙っている」。目標にするJGAナショナルチーム入りもモチベーションにベストを尽くす。【菊川光一】

 ◆林田直也(はやしだ・なおや)2004年(平16)12月1日生まれ。北九州市小倉南区出身。ゴルフは父と兄の影響で4歳から始める。福岡・沖学園中-沖学園高-日大。優勝は19年日刊アマ野見山杯、22年全国高校選手権など。22年国内男子ツアーのKBCオーガスタでベストアマ。得意クラブはアイアン。ドライバー平均飛距離300ヤード。177センチ、75キロ。