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日本ハム・伊藤大海 開幕戦好投が快進撃の起点に/序盤戦MVP
伊藤大海が開幕戦で快投し、球団初の北海道出身投手として大役を果たす。
新庄監督の期待に応え、責任感を持ってプレーする伊藤がチームを引っ張る。
伊藤の活躍により、チームは序盤戦で連勝を収め、自身初の月間MVPも受賞。
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スタートダッシュの起点は、昨秋から公表されていた開幕投手の快投だった。3月29日の開幕ロッテ戦(ZOZOマリン)。伊藤大海が球団初の北海道出身投手として大役を全う。「かなり緊張しました」という中で、プレッシャーを力に変えて6回4安打無失点、9奪三振。打線の援護もしっかり受け、投打がガッチリかみ合った開幕白星を呼び込んだ。
昨年11月の秋季キャンプ打ち上げ日に、新庄剛志監督がファンの前で「開幕投手・伊藤」を発表していた。狙いは「人間的に成長させて、責任感を持たせるため」だった。指揮官の期待に応える内容を見せた伊藤も「チームの1年を象徴するようなゲームになるっていうのは分かっていた。ただの開幕戦じゃないとすごく感じていたので、しっかり勝つことができてよかった」と振り返った。
その伊藤の姿に感化された野手陣も躍動するという理想的な連動が、序盤戦のチームの強さにつながった。伊藤が先発した試合は5月12日のロッテ戦(エスコンF)まで7試合連続でチームは勝利を収めた。エースが投げる試合は負けてはいけない。そんな思いがチーム内にあふれるから強い。その雰囲気をつくりだしたのは、伊藤本人だった。
3、4月度は自身初の月間MVPも受賞した。チーム不敗神話こそ8試合目の先発登板となった5月19日のロッテ戦(ZOZOマリン)でストップしてしまったが、伊藤は8試合中7試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。調子が悪くても崩れずに試合をつくり続ける右腕こそ、序盤戦のMVPだ。
写真=BBM