阪神に入団した津田淳哉に続く存在として…… 大阪経済大・林翔大、秋は「自分が投げる試合、すべてで勝つつもり」

AI要約

大阪経済大学の林翔大が、関西六大学野球リーグ戦での勝利について反省を口にするも、素晴らしい完封勝利を挙げる。

林は四球が多かったことに反省し、投球内容について振り返る。力を抜いて投げることを心掛けつつ、疲労も抜けきれず、試合を降板する。

大商大との直接対決前に優勝が決まってしまい、悔しさをにじませる林。春も秋も直接対決で負けた経緯から、今季こそ勝ちたいと意気込んでいたが残念な結果となった。

阪神に入団した津田淳哉に続く存在として…… 大阪経済大・林翔大、秋は「自分が投げる試合、すべてで勝つつもり」

今春の関西六大学野球リーグ戦、最終第7節1回戦の大阪商業大学戦。すでに前節で優勝を決めていた王者を相手に、大阪経済大学の林翔大(4年、乙訓)は11イニングを投げ切り、完封勝利を挙げた。無敗だった相手に土をつけた価値ある勝利だったが、投球内容について尋ねると、林の表情は少し曇った。「四球が多かったので、そのあたりはまだまだでした」

許した安打はわずか4本。一方で4四球を与えた。うち二つは0-0の七回に与え、中盤以降はピンチを背負う場面が目についた。11イニングで145球に達した球数は、やはり多かったと振り返る。「渡部(聖弥、4年、広陵)選手らいいバッターには力が入ってしまって……。それでカウントを悪くすることが多かったです」と、反省の言葉しか出てこなかった。

その6日前に先発した京都産業大学との3回戦後も、同じように四球に関する反省を口にしていた。「立ち上がりからボールが荒れていたので、修正しようとは思っていたんですけれど、四回までなかなかできなくて……」

ただ、この試合は、2日前の1回戦に10回128球を投げ切っていたため、疲労が抜けきっていなかったのだろう。マウンドでは「上半身に力が入りがちだったので」と、うまく力を抜きながら投げることを心掛けた。自然と体が反っていると感じ、余計な力を落としながら何とか修正しようとしたが「マウンドに立った時のバランスも悪かったですね」と本人。7回107球、無失点で降板した。チームはその後、サヨナラ負けを喫し「(後を受けた)谷口(天城、2年、福知山成美)に申し訳なかったです。自分が投げ切らないといけない試合でした」と唇をかんだ。

試合後、いつも以上に悔しさをにじませたのは、勝ち点を落としただけでなく、この時点で大商大の優勝が決まってしまったからだった。

大商大とは毎シーズン、最終節で対戦している。その勝敗によって優勝が決まるシーズンがほとんどだったが、今春は直接対決の前に決まってしまった。「それに、去年は春も秋も直接対決で負けているので、今年こそ勝とうというつもりでやってきたので。一番悔しかったですね」