井上尚弥戦に消極的?WBO&IBF1位「指名挑戦者」なのになぜ 識者が読み解く...グッドマン陣営の「思惑」

AI要約

井上尚弥の次期防衛戦の相手が不透明な状態にある。井上陣営はWBO・IBF同級1位のサム・グッドマンと交渉中だが、グッドマン陣営が消極的な姿勢を見せている。

メディアの取材に対し、大橋会長はグッドマン陣営がノンタイトル戦を行うため、井上戦を12月にずらしたいと主張していることを明かした。金平会長はグッドマン陣営の行動に疑問を呈している。

グッドマンはWBOとIBFで1位にランクされ、井上への挑戦権を保持している。WBCのランキングも入れ替わり、井上の次期対戦相手が注目される状況だ。

井上尚弥戦に消極的?WBO&IBF1位「指名挑戦者」なのになぜ 識者が読み解く...グッドマン陣営の「思惑」

 プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の次期防衛戦の相手が不透明な状態にある。

 井上陣営は9月開催を目指し、WBO・IBF同級1位サム・グッドマン(オーストラリア、25)と交渉に入っているが、複数のスポーツ紙の報道によると、グッドマン陣営が9月開催に消極的な姿勢を見せているという。

■「普通に自信がないのだろうなと」

 メディアの取材に対して大橋秀行会長(59)は、グッドマン陣営が7月にノンタイトル戦を行うため、井上戦を12月にずらしてほしいと主張していることを明かした。

 大橋会長は「たぶん(井上尚が王座を)返上するのを待っているんじゃないか」と憶測するが、グッドマン陣営の思惑はどこにあるのか。J-CASTニュースは、数々の世界タイトルマッチをプロモートしてきたTMKジムの金平桂一郎会長(58)に分析してもらった。

 金平会長はグッドマン陣営の主張に対して「普通に自信がないのだろうなと取りますよね」とし、「2団体で1位の指名挑戦者が7月にノンタイトル戦をやる意味がどこにあるのか。プロはシンプルにそう思います。大橋会長でなくてもそう思うでしょう。返上待ちをしているかどうかは即断できませんが、おそらく怖がっていると思います。少なくとも最初の勢いはない」との見解を示した。

 さらにこれまで数多くの世界タイトルマッチをプロモートしてきた経験から「1位といっても『あなた挑戦者でしょ』という話。『何のための指名挑戦権なの?』と。『仮に7月のノンタイル戦で負けたらどうするの?』と。理解に苦しみます。時間稼ぎをしているのではということを含めてそう思う」とした。

 グッドマンはWBOとIBFで1位にランクされ、井上への挑戦権を保持している。

 WBCは1位だった指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ、29)が5月6日に井上に挑戦して6回TKO負けしたため、ランキングが入れ替わった。ネリが3位に後退してアラン・ピカソ(メキシコ、23)が1位に浮上した。