断トツ数値残した天才打者…圧倒の17.94 現実味帯びてきたリーグ20年ぶりの偉業

AI要約

6月のパ・リーグ月間成績を振り返ると、ソフトバンクが17勝5敗1分で、得点率や打率、OPS、本塁打などで優れた成績を残している。

一方、他のチームでは楽天やオリックスが12勝を挙げており、打率や防御率などで競り合っている様子がうかがえる。

日本ハムや西武は苦戦を強いられており、失点率や打率など改善が必要な状況である。

断トツ数値残した天才打者…圧倒の17.94 現実味帯びてきたリーグ20年ぶりの偉業

 6月に最もチームに貢献した選手をデータで探り出し、セイバーメトリクスの指標でパ・リーグの「月間MVP」を選出してみる。選出基準は打者の場合、得点圏打率や猛打賞回数なども加味されるが、基本はNPB公式記録が用いられる。

 ただ、打点や勝利数といった公式記録は、セイバーメトリクスでは個人の能力を如実に反映する指標と扱わない。そのため、セイバーメトリクス的にどれだけ個人の選手がチームに貢献したかを示す指標で選べば、公式に発表されるMVPとは異なる選手が選ばれることもある。

 まずは、6月のパ・リーグ月間成績を振り返る。

〇ソフトバンク:17勝5敗1分

得点率4.78、打率.277、OPS.738、本塁打18

失点率2.73、先発防御率2.32、QS率65.2%、救援防御率3.16

〇楽天:12勝9敗1分

得点率3.41、打率.250、OPS.659、本塁打12

失点率3.31、先発防御率2.90、QS率59.1%、救援防御率2.89

〇オリックス:12勝11敗

得点率2.83、打率.241、OPS.628 本塁打10

失点率2.61、先発防御率2.17、QS率43.5%、救援防御率2.88

〇ロッテ:9勝12敗1分

得点率3.64、打率.247、OPS.647、本塁打10

失点率4.34、先発防御率3.55、QS率45.5%、救援防御率 4.48

〇日本ハム:6勝14敗3分

得点率3.09、打率.249、OPS.666、本塁打14

失点率3.78、先発防御率3.01、QS率56.5%、救援防御率 3.54

〇西武:6勝15敗1分

得点率1.68、打率.183、OPS.512、本塁打7

失点率3.31、先発防御率2.83、QS率45.5%、救援防御率 3.20

 開幕から快進撃を続けるソフトバンクは、6月に勢いを加速させた感がある。1試合平均得点4.78は12球団トップで、先制率69.6%もダントツ。先制した際の勝率も93.8%と完勝状態だ。