イタリアが試合終了間際弾でGL2位通過! クロアチアはモドリッチEURO史上最年長弾も追いつかれる

[6.24 EUROグループB第3節 クロアチア1-1イタリア ライプツィヒ]

　EURO2024(欧州選手権)は24日にグループリーグ第3節を行った。B組はクロアチア代表とイタリア代表が対戦し、1-1のドロー。クロアチアはMFルカ・モドリッチがEURO史上最年長ゴールで先制点を挙げるも、イタリアは試合終了間際にMFマッティア・ザッカーニが同点ゴール。イタリアはグループリーグ2位通過を決めた。

　第2節終了時点でイタリアは1勝1敗のグループ2位、クロアチアは1敗1分の得失点差で最下位。2連勝のスペインが首位通過を決めているなか、イタリアは引き分け以上でグループリーグ突破が決まる。一方、クロアチアの突破条件は勝利のみと厳しいものになった。

　前半5分、クロアチアはFWルカ・スチッチがPA手前から左足シュート。だが、GKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれる。同27分にはイタリアがチャンス創出。左CKの流れからMFニコロ・バレッラがPA手前から浮き球パスを敵陣PA左に飛ばす。DFアレッサンドロ・バストーニが強烈なヘディングシュートで合わせるが、GKドミニク・リバコビッチの好セーブに遭った。

　前半はスコアレスのまま後半に折り返した。ハーフタイムでは両チームが交代カードを切る。クロアチアはFWアンテ・ブディミルが出場し、イタリアはMFダビデ・フラッテージが投入された。

　後半7分に試合が動く。イタリアは投入されたフラッテージが自陣内でハンド。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから主審がモニターで確認し、クロアチアにPKを与えた。

　キッカーに立ったのは主将MFルカ・モドリッチ。ゴール右隅を狙った右足シュートは名手GKドンナルンマの横っ飛びに止められた。しかし、クロアチアはあきらめない。直後の流れで右サイドからクロスが上がると、ゴール前のブディミルがダイレクトシュート。これもGKドンナルンマのスーパーセーブに遭うも、こぼれたところを押し込んだのはモドリッチ。体勢を崩しながらも決め切り、先制点を奪った。

　他会場で同組のスペインがアルバニアにリードしていたため、クロアチアはこのまま逃げ切れば最下位から2位浮上でグループリーグ突破が決まる。一方、イタリアは一転して3位に転落。各組3位のうち成績上位4チームに入れば決勝トーナメントに進めるが、他組の結果次第では敗退の可能性も出てきた。

　38歳9か月16日でEURO史上最年長ゴールを沈めたモドリッチは後半35分で途中交代した。

　追い込まれたイタリアだが、試合終了間際に劇的展開。ザッカーニがゴールを沈めて1-1と追いつき、試合は終了した。

　イタリアは勝ち点4に持ち込み、グループリーグ2位通過が決定。最下位クロアチアは3位になり、3位通過に望みを懸けることになった。