元中日の亡命右腕・ロドリゲス、MLB復帰登板で炎上 2回に3連続四球5失点交代、現地ファンも辛口評価

AI要約

中日から大リーグ・ブルージェイズに移籍したジャリエル・ロドリゲス投手が苦戦している。けがから復帰し、先発登板した際に5失点を喫し、ファンからの評価も厳しい。

ロドリゲスは中日を経てブルージェイズと契約し、今年は故障もあり初勝利を挙げられていない。投球内容にファンや報道機関から批判が寄せられる中、チームも厳しい状況に立たされている。

ブルージェイズはロドリゲスに期待を寄せているものの、先発投手としての能力に不安が残る。チーム事情からは当面は先発5番手として使う方針である。

元中日の亡命右腕・ロドリゲス、MLB復帰登板で炎上 2回に3連続四球5失点交代、現地ファンも辛口評価

 元中日で、米国への亡命を経て今季から大リーグ・ブルージェイズでプレーするジャリエル・ロドリゲス投手(27)が苦戦している。けがから復帰し、先発登板した22日のガーディアンズ戦は2回途中5失点。メジャー初勝利は遠く、地元・トロントのファンからは辛口評価も出ている。

 ロドリゲスは中日に所属していた昨年3月、のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表として出場した後に来日せず、音信不通となり、昨年10月に中日が契約を解除。NPBは自由契約選手として公示し、今年2月にはブルージェイズと5年総額3200万ドルの契約を結んだ。

 今季は4月に4試合に先発登板したが、0勝1敗、防御率4・11という内容で、4月末に胸椎の炎症で故障者リスト入りした。復帰登板となった22日のガーディアンズ戦は1回を三者凡退に抑えたものの、2回に先頭打者が放った左中間への飛球が中堅手と左翼手がお見合いする不運な二塁打となった。そこから制球が乱れ、3連続四球で先制を許し、1死を奪った後に適時打を浴びたところで降板。チームも1―7で大敗し、敗戦投手となった。

 この投球内容にX(旧ツイッター)やインスタグラムでは「最初で最後の年を楽しんでね」「AAA」など、ファンから辛口なコメントが書き込まれた。さらに、カナダの日刊紙「トロント・スター」は「ロドリゲスをブルペン要員としてみる球団は後を絶たなかったが、ブルージェイズは彼が先発できると感じた数少ない球団の一つで、それに見合った報酬を支払った」「先発投手として大成するか分からないが、一つはっきりしているのは、彼はマイナーにはもったいないということだ」と報道。一方、カナダのスポーツ専門チャンネル「スポーツネット」は、味方の守備の乱れを含めて「本当にひどい2イニング目で、悪いものから悪いもの、そして滑稽なものへと変化した」としつつも、チーム事情から当面はロドリゲスを先発5番手として起用する必要があると報じた。

(写真はAP)