東京ドーム沸かせた外野手トリオ、松井秀喜・高橋由伸・清水隆行…「いい時代にジャイアンツで野球ができた」

AI要約

清水隆行、松井秀喜、高橋由伸の巨人軍外野手トリオが当時の思いや長嶋茂雄への敬意を語り合う。

3人の結成から始まった豪華な布陣と新メンバー高橋由伸の加入について。

松井秀喜や清水隆行の実力に感化され、高橋由伸が新世界への一歩を踏み出す。

 読売巨人軍で一時代を築いた外野手トリオ、清水隆行(50)、松井秀喜(50)、高橋由伸(49)の3氏が、当時の思いや長嶋茂雄終身名誉監督への敬意などを語り合った。巨人在籍時の打率で上位10傑に入る3人が、同時期に活躍した希少な時代を振り返る。(敬称略)

 清水「3人一緒に会うのは、自分がOB戦で肉離れして以来だね」

 由伸「2018年2月、宮崎でのホークス戦ですね」

 松井「そうそう、清水さん、フライを捕るときに『やっちゃった、やっちゃった』って。まだ試合の序盤だったのに。あはははは」

 清水「ジャンプした時に太もも裏が『ばちっ』と」

 松井「だめだよ、ジャンプなんかしたら(笑)」

 <レフト清水、センター松井、ライト高橋の布陣は1998年から始まった。前年の外野陣は、松井のほか、打率3割に達した清水、22本塁打の広沢克実という豪華な布陣だったが、98年、六大学野球で通算最多本塁打記録を更新した高橋が入団した>

 清水「すげえ選手が入ってきたと思った。技術もそうだし、雰囲気が違う。最初に松井を見た時も思ったけど」

 松井「清水さんが言ったように、同じ選手で感じるものがある。『本物かどうか、あやしいな』『これは評判倒れ』『完全にニセモノだな』、いろいろ感じるけど、『これは間違いなく本物だ』と。本物と分かると、清水さんが割食っちゃう。みんな(ポジション争いで)レフトに行っちゃうから(笑)」

 清水「しょうがないよ。本当にすごいこの2人だから。もう受け入れていたよ」

 由伸「僕自身は『これは違う世界に入ってしまった』と思いましたよ。熱を出して春のキャンプは二軍スタートだったんですが、二軍でも飛ばす人は飛ばす。その後、一軍に行ったら、もっと飛ばす。松井さんもそうだし、清原(和博)さん、広沢さんもいて、フリー打撃では当時のひむか(現ひなたひむかスタジアム)で、打球がぼこぼこ場外に出ていく。ある程度ヒットを打たないと自分は試合に出られないだろうなと思いました。守備はそれなりにできると思っていたけど、外野手は守るだけでは出られないから」