EUROで初採用の「キャプテンのみ審判と対話可」ルール、来季ラ・リーガでも導入へ

AI要約

スペインの審判技術委員会(CTA)は来季のラ・リーガで、重要な判定の際にキャプテンのみが審判員とコミュニケーションを取ることができるというルールを適用する予定。

このルールは、主審を取り囲む選手を抑制し、試合結果に影響する大きな判定の際に混乱を防ぐために導入される。

UEFAでは既に同様のルールがEURO2024で適用され、抗議行為が減少している。ラ・リーガでも同様の基準が適用される見込み。

EUROで初採用の「キャプテンのみ審判と対話可」ルール、来季ラ・リーガでも導入へ

 スペインの審判技術委員会(CTA)は来季のラ・リーガで、重要な判定の際にキャプテンのみが審判員とコミュニケーションを取ることができるというルールを適用する予定のようだ。現地ラジオ局『カデナ・セール』の番組で、元審判員のイトゥラルデ・ゴンザレス氏が明らかにした。

 これは欧州サッカー連盟(UEFA)がEURO2024で適用しているものと同じルール。PKなど試合結果に関わる大きな判定が下された際、選手が主審を囲まないようにすることが目的で、キャプテン以外の選手が主審に近づいて抗議した場合はイエローカードの対象となる。その代わり主審はキャプテンに対して十分な説明を行わなければいけない。

 UEFA審判委員長のロベルト・ロセッティ会長は「審判員や審判委員会のためではなくサッカーのイメージや次世代のために行う」と説明しており、ここまでのEUROでは従来よりも選手が激しく抗義する場面は少なくなっている。

 ゴンザレス氏は「CTAはこのルールがサッカーの印象を良くすると考えている」と伝え、EUROと同じ基準がラ・リーガでも用いられる見込みだとした。その上で選手はこれまでの感覚から引き続き抗議を行う可能性があるため、ルールが浸透するために「開幕節から許容範囲はない」として厳格な運用を求めている。