選手に寄り添い「反復」の必要伝える 大島裕行コーチ㊦ 埼玉西武ライオンズ 埼玉ゆかりの仲間たち

AI要約

埼玉県を愛するコーチが、高校野球の思い出や現在の仕事について語る。

埼玉の球場での思い出や、選手への指導方針について述べる。

野球に携わることの喜びや、子供たちからの学びについて語る。

現在の住まいは東京都内になりますが、小中高はさいたま市(大宮区)で過ごし、思い出もたくさんあります。中でも、埼玉の高校球児の聖地でもある県営大宮公園野球場には強い思い入れがあります。スカウト担当をしていた際に、試合をよく見に行きましたが、そのたびに何か他の球場とは違う感覚というか、時が止まったような気分になったものです。ほかにも県内にはきれいな球場が多くありますし、上尾の水上公園なども良く行きましたね。埼玉は田舎すぎず都会すぎずというのがいいんじゃないでしょうか。

現在務めているコーチの仕事に関しては、選手たちがいろいろと迷ったり、うまくいかなかったりといったときに、選手に寄り添いながら、自分が経験したことなどを、ちょっと先回りじゃないですが、「こういう風にやっておくことが後々、自分のためになるよ」とか、自分が苦労した話とか、コツコツやっていくことでできなかったことができるようになったといったことを話すようにしています。技術を身につけるためにはやはりある程度、時間をかけたり、反復が必要で、そこはしっかり伝えていきたいと思っています。

今の若い世代は吸収する力など素晴らしい部分も多く、世代ギャップなどでお互いに違う方向に行かないように気づかいつつ対応している感じです。

振り返ると8歳ぐらいからずっと野球に携わってこれたことはとてもありがたいことです。自分の子供も、ちょうど自分が始めたころと同じタイミングで野球チームに入って練習していますが、子供たちのプレーからも多くの学びがあります。チームには、ボランティアの監督さんやコーチの方がもいらっしゃいますが、子供の成長とともに自分も役に立てることをしつつ、今のコーチの仕事にも生かしながら、広く野球に関わっていけたらいいかな、と思っています。

=おわり

(聞き手 那須慎一)