佐ノ山親方、涙の断髪式 元幕内千代の国「幸せ者」

AI要約

佐ノ山親方の引退式が開催され、九重親方が断髪を行った。

佐ノ山は現役時代に大けがに苦しみ、涙ながらに幸せを感じたと語った。

兄で元幕下の沢田賢澄さんが不参加で、最後の一番を取ることはできなかった。しかし最近は回復の兆しが見られる。

 昨年7月の大相撲名古屋場所限りで現役引退した佐ノ山親方(33)=元幕内千代の国、本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=の断髪式が8日、東京・両国国技館で開かれ、師匠の九重親方(元大関千代大海)が最後のはさみを入れた。

 現役時代は両膝などの大けがに苦しみ、引退直前には5分続けて歩くのも難しい状況だったことを明かした。断髪式では終始涙を流し「歩けなくなるまで好きなことをやらせてもらえた。幸せ者」と感慨に浸った。

 最後の一番を取る予定だった兄で元幕下千代の真の沢田賢澄さんは4月に脳幹出血で倒れて不参加。最近は目を開き、言葉に反応することもあるという。