クルーズ船の寄港再開による港のにぎわいとともに横行するようになった「白タク」営業…その実態は 静岡市・清水港

AI要約

清水港で国際クルーズ船の寄港が再開されて1年が経ち、観光客数が増加する一方で、白タクシーが横行していると報告されています。

訪日観光客の増加に伴い、清水港周辺で白タクシーの違法営業が目立っており、警察も摘発に乗り出しています。

清水港に寄港したクルーズ船の乗客を白タクシーで運んだ疑いで2人の外国籍の男が逮捕・送検され、警察が白タク行為の取り締まりを強化する方針です。

クルーズ船の寄港再開による港のにぎわいとともに横行するようになった「白タク」営業…その実態は 静岡市・清水港

清水港で、国際クルーズ船の寄港が再開されて1年。多くの観光客が訪れ、にぎわいを見せる一方、ある犯罪が、横行しているといいます。

 静岡市清水区の清水港を訪れる多くの外国人観光客。

 清水港への国際クルーズ船の寄港が再開されて1年がたち、徐々にインバウンドが復活しています。

 清水港客船誘致委員会によりますと、去年4月からの1年間で清水港に寄港した外国のクルーズ船は、計61隻と過去最多になりました。

 クルーズ船の観光客でにぎわいを見せる清水港。

 しかしその裏で、ある犯罪が横行しているといいます。

 その犯罪とは…

タクシー協会清水支部 上野浩安支部長:

「多いとやっぱ14、5台くらいは見受けられますね。白タクさんていう言い方が正しいのかどうかわかんないですが」

 国の許可を受けず自家用車に有償で人を乗せる、いわゆる「白タク」行為が、清水港周辺で目立っているというのです。

タクシー協会清水支部 上野浩安支部長:

「特に今年の年末年始くらいからですかね。それらしい車が、かなり見られるようになった」

 訪日観光客が増えるにつれ、目立ってきた白タクの違法営業。

 こうした事態に静岡県警も摘発に動きました。

 5月中旬、清水港で団体客を降ろした1台の一般車両。

 すると…。

 ドライバーを取り囲み、降ろした客との関係や、乗せた経緯を聞く捜査員たち。

 取り調べは別の日にも…

 そして…

山崎琢也記者

「午前8時48分です。容疑者を乗せた車が清水署から出ていきます。これから検察庁に身柄が送られます」

 警察は28日、清水港に寄港したクルーズ船の乗客を自家用のマイクロバスなどに乗せ白タク行為をした疑いで、運転していたベトナム国籍で愛知県弥富市の男と、パキスタン国籍で自称・静岡市葵区羽鳥の男を現行犯逮捕し、30日送検しました。

タクシー協会清水支部 上野浩安支部長:

「(白タクと)同じ形で見られてしまうと、何かあった時に我々も迷惑を被ってしまう形になってしまうものですから。できれば、ちゃんとした形でやっていただければと思います」

 警察は、清水港で白タク営業が常態化している可能性があるとして、捜査を続ける方針です。