光南打線猛攻14点 磐城序盤大量失点響く 春季高校野球福島県大会 準決勝(5月25日)

AI要約

光南が磐城に圧倒的な勝利を収め、準決勝で14-7のコールド勝ちを飾った。

光南の打線が爆発し、磐城を攻め立てる一方、投手陣は課題を修正する時期に入っている。

磐城は粘りを見せたものの決勝進出はならず、3位決定戦に臨む。

光南打線猛攻14点 磐城序盤大量失点響く 春季高校野球福島県大会 準決勝(5月25日)

▽準決勝 光南14-7磐城(7回コールド)

 光南が13安打を放ち、磐城にコールド勝ちした。光南は一回、打者14人の猛攻で10点を挙げた。二回には4点を加え序盤に圧倒。磐城は七回に村田の左中間への本塁打などで2点を返したが、一、二回の大量失点が響いて追い付けなかった。

 

■「みんなでつなぐ」奏功 光南、投手課題修正期す

 光南は好調の打線が爆発して14点を挙げ、磐城に七回コールド勝ちした。大友研也監督は「低く速い打球を打つ練習に取り組んだ成果が出ている」と評価した。

 一回1死から2番須藤颯歩が左前打を放つと、10人連続で出塁して磐城を攻め立てた。この回だけで9安打を浴びせて10点を奪い、試合の流れを決定づけた。2安打2打点の活躍だった3番芳賀亮太は「みんなでつなぐチームバッティングが徹底できている」と手応えを語った。

 一方、主戦の大越来夢は5失点した。13点リードの三回は3連打されるなど制球が甘くなり、二つの失策も絡んで4点を奪われた。「変化球をコーナーに投げ分けて打たせて取る投球を意識したい」と修正を誓っていた。

 東北大会出場を決めたが、チームが目指すのは頂点だ。芳賀は「優勝しか狙っていない。接戦を想定し、1点を取り切る野球をする」と気合を入れていた。

 

■篠木3回以降完全 磐城の2番手 「流れ呼ぶプレーを」

 磐城は1失点すればコールド負けを喫する窮地を2度切り抜ける粘りを見せたが、8年ぶりの決勝進出は果たせなかった。2番手篠木瑛は「気持ちが足りなかった」と悔やんだ。

 8失点した後の一回1死二塁の場面から継投した。流れを食い止めることができず、6失点した。気負って心の余裕を失い、制球が乱れたと反省する。

 三回に本来の投球を取り戻した。マウンドから後ろを振り向き、多くの仲間が目に入ったのがきっかけだった。「自分は一人じゃない」と奮い立った。磨き上げた下手投げで、三回以降は一人の走者も出さなかった。

 3点を取らなければコールド負けの七回。村田一真の公式戦初本塁打などで2点を返したが、反撃は届かなかった。26日は3位決定戦で学法石川と戦う。篠木は「流れを呼び込むプレーで勝利に貢献する」と誓った。