消防の発電機盗み売却か 富士町の20代夫婦逮捕 佐賀市内の消防格納庫28カ所から発電機28台がなくなる

AI要約

佐賀北署は、消防格納庫から発電機を盗んだ容疑で男女を逮捕。男は消防団員であり、発電機を売却した妻も逮捕。関連捜査も行われる。

男は容疑を認め、市では再発防止の取り組みを強化する方針。複数の発電機が紛失しており、捜査が続く。

市内の消防格納庫から発電機が相次いでなくなり、同様の事例が他市でも確認されている。

消防の発電機盗み売却か 富士町の20代夫婦逮捕 佐賀市内の消防格納庫28カ所から発電機28台がなくなる

 消防格納庫から発電機を盗んだとして、佐賀北署は24日、窃盗と建造物侵入の疑いで、佐賀市消防団員の無職の男(26)=同市富士町杉山=を逮捕した。また発電機を売却した盗品等処分あっせんの疑いで、男の妻でパート従業員の女(24)も逮捕した。佐賀市内の消防格納庫で発電機の紛失が相次いでいて、関連も捜査する。

 男の逮捕容疑は昨年12月30日から今年5月10日までの間、富士町内の消防格納庫待機所に侵入し、発電機1台(時価2万円相当)を盗んだ疑い。女は5月10日、佐賀市内のリサイクルショップで、その発電機を売却した疑いが持たれている。同署によると、両容疑者は容疑を認めている。

 市によると、容疑者は2018年4月に入団し、活動態度は良好という。吉村勝則市消防団長は「市民の信頼を大きく損ない、誠に申し訳ない。今後、事実関係を確認し厳正に対処するとともに、再発防止の徹底と団員の規範意識向上に努める」などのコメントを出した。

 市は市内の消防格納庫28カ所から発電機28台がなくなっていたことを確認し、同署に相談していた。消防格納庫の発電機を巡っては、小城市でも21カ所で21台が紛失している。