ひざ、腰が痛い?…それ野菜不足かも 道路を挟んだ整形外科とレストランが協力、1食で300グラム取れるメニュー開発

AI要約

宮崎県都城市にあるレストランが整形外科と協力し、1食で必要な野菜300グラムを摂取できるメニューを提供。

コラボメニューは整形外科医の提案により開発され、野菜摂取不足を補う工夫がされている。

低カロリー食材や味付けの工夫を重ねて、野菜嫌いの人でも食べやすいメニューを提供している。

ひざ、腰が痛い?…それ野菜不足かも 道路を挟んだ整形外科とレストランが協力、1食で300グラム取れるメニュー開発

 宮崎県都城市中町にあるレストラン・リベラリズムは、通りを挟んで向かい合う整形外科の橘病院と協力して、1日に必要な野菜300グラムを1食で取れるメニューを提供している。味付けや低カロリー食材の活用など工夫をこらして開発した。

 リベラリズムは、2009年に蒲生憲明さん(40)が開業。コラボメニューは、開業以来の顧客で同病院の整形外科医、小島岳史さん(45)が21年に副院長に就任した際、「ひざや腰が悪く、リハビリが必要な患者は、野菜摂取が足りない傾向にある」として、敬遠されがちな野菜をバランスよく食べられるメニューの考案を依頼して始まった。

 蒲生さんは、病院栄養士の協力を得て開発に乗り出したが「葉物だけで300グラムを食べさせるのはハードルが高かった」と振り返る。

 酢やドレッシングの使い方を工夫。ローストビーフなど低カロリーの食材を活用し、野菜嫌いの人も食べやすいよう工夫を重ねた。現在、300キロカロリーのローストビーフサラダから727キロカロリーのタコライスまで6種類のほか、子ども用メニューも提供する。

 小島さんら病院関係者が来店すると、メニューに入れてほしい成分について話が盛り上がる。

 蒲生さんは「食材高騰など経営環境は厳しいが、今後もメニューの充実に努めたい」と話す。小島さんは「病院も地域との連携なしには生き残れない時代。ともにウィンウィンの関係を築いていければいい」と語った。