県発注工事の入札情報漏えい、福島空港事務所2職員停職

AI要約

福島県発注工事の入札情報を漏らした2人の福島空港事務所職員が懲戒処分を受けた。

二人は官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪で起訴され、入札に関する情報を漏らしたとされる。

他にも懲戒処分を受ける職員がおり、今年度の懲戒処分は計6人に上る。

県発注工事の入札情報漏えい、福島空港事務所2職員停職

 福島県発注工事の入札情報を漏らしたとして、県は30日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪で起訴された福島空港事務所職員2人を懲戒処分にしたと発表した。同事務所建設課主査の被告の男(50)=白河市=を停職6カ月、同事務所建設課の課長の男(55)を停職1カ月とした。処分はいずれも同日付。

 県によると、被告は、2021年9月15日に県が入札を行った公共工事を巡り、設計金額を石川町の土木会社「志賀建設」の従業員らに漏らして公正な入札を妨害。課長は同じ入札で入札参加業者名を志賀建設の従業員らに漏らした。

 被告は8日に在宅起訴され、課長は8日に略式起訴され19日付で罰金50万円の略式命令を受けた。課長は29日付で納付したという。被告は「県の信用を落としたことを大変申し訳なく思う」、課長は「県民の信頼を大きく損ねることとなり申し訳ない」と話したという。

 県はこのほか、被告と課長を指導監督すべき立場にあった当時の福島空港事務所長と業務担当次長の2人を書面訓告とした。

 本年度の懲戒処分は6人となった。