日詰静岡大学長、再任へ意欲 浜松医科大との大学再編が焦点

AI要約

日詰一幸学長が再任を目指す意向を固めたことが明らかになった。

次期学長選考では教職員による意向投票が行われ、10月末に選出される。

静岡大と浜松医科大との運営法人統合・大学再編に関する論争が進行中で、意見の相違から膠着状態が続いている。

日詰静岡大学長、再任へ意欲 浜松医科大との大学再編が焦点

 任期満了に伴う静岡大の次期学長選考を巡り、日詰一幸学長(68)が再任を目指す意向を固めたことが9日、複数の関係者への取材で分かった。一方、日詰氏以外を候補者に推薦する動きもあり、浜松医科大との運営法人統合・大学再編が争点になるとみられる。

 次期学長は教職員による意向投票などを経て10月末に選出される。任期は2025年4月から4年間。

 静大は19年3月、浜医大との間で、運営法人を統合して両大を静岡地区と浜松地区の二つの大学に再編することで合意した。ただ、合意前から静大静岡キャンパスを中心に反対の声が強く、両大は21年1月に無期限延期を発表している。

 21年4月に学長に就任した日詰氏は新たに「1大学2校案」を打ち出したが、合意通りの再編を望む浜医大や浜松の政財界との隔たりは大きい。膠着(こうちゃく)状態が続く中、学内では「合意書の白紙撤回」を求める意見も聞かれる。