児童が模擬議会を体験 小学生議員となって質疑 主権者教育の一助に/岡山・美咲町

AI要約

岡山県久米郡美咲町原田で行われた模擬議会に旭学園の6年生6人が参加し、地方政治の仕組みや議員の取り組みについて学んだ。

子どもたちが議員に質問し、議員からは町の課題や取り組みについての回答があった。

体験を通じて議会の雰囲気を理解し、今後の主権者教育や子どもたちの政治参加に期待が寄せられている。

児童が模擬議会を体験 小学生議員となって質疑 主権者教育の一助に/岡山・美咲町

 旭学園の6年生6人が21日、岡山県久米郡美咲町原田の町役場の議場で模擬議会を体験し、地方政治の仕組みや議員たちの取り組みについて学んだ。

 同町議会では、子どもたちに政治や社会に関心をもってもらおうと毎年企画しており、同学園の児童が参加するのは今回で3回目。この日は松島啓議長、左居喜次副議長ら議員8人が出席した。

 左居副議長から主な仕事内容や議会の進め方などの説明を聞いた6人は「小学生議員」となって質疑。一人ずつ質問者席に立ち、緊張しながらもはっきりとした声で「今までで一番お金がかかった議題は何ですか?」「困っていることは何ですか?」といった疑問を投げかけた。これに対して議員たちは「義務教育学校2校の創設、町役場の移転、旭地域の多世代交流拠点施設整備事業など合わせて約80~90憶円がかかる」「困っているのは議員になりたい人が少なくなってきていること。町の人口減少も大きな課題だ」などと答えた。

 森岡飛向君(11)は「議会の雰囲気がよくわかった。町のみんなの生活を良くするために、議員のみなさんが一生懸命話し合っていることに感謝したい」と話していた。

 松島議長は「模擬議会体験が各地の学校で取り組まれている『主権者教育』を進める一助となれば。大人になって政治に参加しようと思う子どもが増えてくれたらうれしい」と述べた。