「もう終わったなと思いました。もうこれで終わりだと」ジョギング男性の目の前に突然うなり声あげたヒグマが現れ突進…とっさにクマ除けスプレーを構えて噴射! 3メートルまで接近する絶体絶命のなか"奇跡"が

AI要約

美唄市でジョギング中の男性がクマに遭遇し、クマスプレーで命を救う

男性は突進してきたクマにスプレーを使用し、クマを立ち去らせる

男性はクマスプレーの重要性を強調し、北海道でのクマ対策の重要性を訴える

「もう終わったなと思いました。もうこれで終わりだと」ジョギング男性の目の前に突然うなり声あげたヒグマが現れ突進…とっさにクマ除けスプレーを構えて噴射! 3メートルまで接近する絶体絶命のなか

 北海道美唄市で6月17日、ジョギング中の男性がヒグマに遭遇しました。男性の命を救ったのは持っていたクマスプレーでした。

 クマが出没したのは美唄市東明町2区付近の「ふるさとの見える丘展望台」へ続く道です。

 警察によりますと6月17日午後7時30分ごろ、男性がジョギングしていたところ、うなり声が聞こえたあと、草むらから突然1頭のクマが現れました。

 クマは体長1.5メートルほどの大きさで、男性に向かって突進してきました。

 男性はとっさに持っていたクマ除けスプレーをクマに向かって構え、噴射。

 するとクマは向きを変えて立ち去ったということです。

 男性は北海道ニュースUHBの取材に対し、当時の様子を次のように語りました。

 「うなり声が聞こえて、シカだったらいいなと思ったんですけど、クマで」

 「まっすぐ自分の方に突進してきたんですよ。念のためにクマスプレーを持っていたので、突進してくるクマにスプレーを構えて噴射したんですよね。それで運良くクマスプレーが効いてくれて」

 「噴射した時の距離は大体10メーターぐらい。噴射したあともそのままクマは突進してきたので、スプレーの煙の中にクマが入った時は大体5メーター。3メーターぐらいだったかもしれないけど。興奮していたのであまり記憶ないです」

 「風向きは確認する余裕ないですね。全くないですが、自分がそんなに浴びたという感じはしなかったので運が良かったんですよね」

 クマに出合った瞬間、男性が思ったことは…

 「いや、もう終わったなと思いました。もうこれで終わりだなって、このままクマに襲いかかられると思った」

 男性がジョギングしていた場所では5月下旬にも、クマが目撃され、展望台への入り口は封鎖されていました。その後、新たな目撃や痕跡がなかったことから、美唄市が安全を確認したとして、6月10日に解除したばかりでした。

 男性はスマホの音楽をスピーカーで流すなどしていましたが、それでもクマとばったり遭遇してしまいました。

 「いや、もう本当にスプレーを持っていて良かった。絶対必要なものだなと思いましたね。音鳴らすだけではやっぱりね。人がいることを知らせてクマに出会わないための装備じゃないですかスピーカーは。出会ってしまった時に何とかなるのはクマスプレーしかない。やっぱりクマスプレーは絶対必要なものだと思う」

 北海道では6月に入りクマの目撃が急増しています。レジャーに出かける機会も多くなりますが、キャンプや登山などに出かける場合は、クマ対策を心掛けることが重要です。