熱海初!クラフトジン蒸留所が完成 地元素材で豊かな風味に 8月以降販売へ

AI要約

熱海市内初のクラフトジン蒸留所が同市清水町に完成し、熱海産の植物素材を使用して風味豊かなジンを製造する。夏に販売開始を目指す。

主な素材には熱海産のダイダイやレモン、ハバノリ、下田市の白浜神社のビャクシンが含まれる。それらを使用して仕込まれたジンは、蒸留所内のバーで提供される予定。

蒸留所のオープンに向けて蒸留機の試運転や調整作業が行われ、今後は環境保護のために一部の売り上げが寄付されるという。釜谷代表は熱海の名産にふさわしいジンを造りたいと意気込んでいる。

熱海初!クラフトジン蒸留所が完成 地元素材で豊かな風味に 8月以降販売へ

 熱海市内初のクラフトジン蒸留所が同市清水町の起雲閣通りに完成し、2日に蒸留機の火入れ式が行われた。運営会社は「シークリフ・スピリッツ」。主に熱海産の植物素材を用いて風味豊かなジンを製造し、今夏の販売開始を目指す。

 熱海産のダイダイやレモン、ハバノリ、下田市の白浜神社にあるビャクシンを風味付けに使用する。ドイツ製の小型蒸留機(容量300リットル)で仕込み、蒸留の様子をガラス越しに公開する。8~9月に第1弾のジンが完成する見通し。蒸留所内のバーで提供するほか、500ミリリットル入りと200ミリリットル入りの瓶で販売予定。

 火入れ式は蒸留機の試運転を兼ねた調整作業で、関係者が見守る中、運営会社の釜谷道夫代表(52)がバルブを回し、蒸気を発生させる工程を確認した。同社は今月8日に蒸留所内のバーを開業し、釜谷代表が修行した北海道の蒸留所から取り寄せたジンや、特製のノンアルコールカクテルを提供する。

 32歳の時に東京・西麻布でバーを開業した釜谷代表は、蒸留の歴史や手法を学ぶ中で、「自ら酒造りをしたい」と決心した。仕事の関係で訪れた熱海の豊かな自然環境にほれ込み、クラウドファンディングなどで資金調達し、蒸留所の建設にこぎ着けた。

 釜谷代表は「熱海の名産といわれるようなジンを造りたい」と意欲を語る。売り上げの一部は環境保護のために寄付するという。