毎日蒸し暑い...「冷水シャワー」を浴びることによる3つの“健康効果”を英専門家が解説

AI要約

オランダ人のヴィム・ホフは、氷水に浸かることで健康に良い影響を与えると主張している。

冷水シャワーを浴びることで血管収縮が促され、新鮮な酸素と栄養分が体内に送られる。

熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びることで病気による欠勤を減らす効果がある。

毎日蒸し暑い...「冷水シャワー」を浴びることによる3つの“健康効果”を英専門家が解説

秘儀的な健康療法に興味がある人なら、エクストリームスポーツ愛好家で「アイスマン (The Iceman)」として知られるオランダ人、ヴィム・ホフ(Wim Hof)の名を聞いたことがあるだろう。低温が好きなあまり、現在、氷中スイミングの世界記録保持者で、氷に全身をつけておく時間を延ばしている人物だ。氷水のプールに身を浸すなど奇妙だと感じる一方で、ホフの影響で冷水シャワーを浴びる人たちが増え、健康にメリットがあると主張している。

そこに科学的根拠はあるのだろうか? 以下に見てみよう。

アスリートがトレーニングの後、回復を促すのにアイスバッグを使っているのを見たことがあるのでは? 冷水シャワーを浴びるという考え方の基本にあるのは、それととてもよく似ている。

「一般的に冷たさは血管の反応を刺激し、血管収縮(血管を狭くすること)を起こします」と、The Training Roomのヘルス&フィットネス講師ハシット・ジェスワ。

「基本的に、体内で血液を一番必要なところに送るために起こるもので、この場合は生命維持に重要な臓器に送られます。ですから、血液が心臓に戻され、それから肺に移されて補充され、酸素を豊富に含んだ血液が体内に送られていくのです。つまり、新鮮な酸素と栄養分が適切な場所に得られるということです」

「また、低温は、エクササイズの後に起こっているかもしれない炎症を緩和する役にたつので、回復をスピードアップし、痛みを和らげます」

ヴァージニア・コモンウェルス大学医学部の専門家の研究によると、1日に1~2度、まずは5分ほど徐々に水を冷たくしていく"調整期間"を経てから、冷水シャワーを2~3分浴びると、鬱の症状を効果的に軽減できるという。

研究チームは、皮膚にはコールドレセプター(冷受容体)が密集しているため、冷温に触れると交感神経が活性化し、末梢神経の末端から脳に電気的刺激がたくさん送られるので、この前向きな結果が出たと見ている。この結果を裏付けるにはさらに大掛かりな研究をする必要があるとまとめているが、その足掛かりとしては期待できる。

熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びるというやり方を実践すると、病気による欠勤が29%減るという。2016年の研究では、熱いシャワーを浴びてから冷たいシャワーを30~90秒勢いよく浴びる人は、暖かいシャワーだけ浴びた人より病欠が少なかったことがわかっている。

「これは、温度変化によるショックで、代謝率があがったことによるものだと思われます」と、ジェスワ氏。「体は機能を加速して、埋め合わせをしようとするのです」

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。