階段の“黄色いライン”どうつける? 職人の神業に1310万再生「もはや芸術」「お仕事、ありがとうございます」

AI要約

滑り止め専門メーカーで働く涌田さんが投稿した動画が1000万回再生を超え、職人技が称賛されている。

動画では黄色いラインを取り付ける段差識別防滑施工の手順が紹介され、業務の説明も行われている。

涌田さんが所属する企業では耐久性が高い樹脂を用いたグリハードプロが主力商品であり、施設の安全を守る役割がある。

階段の“黄色いライン”どうつける? 職人の神業に1310万再生「もはや芸術」「お仕事、ありがとうございます」

 駅階段のフチに“黄色いライン”を取り付ける職人動画に1000万回再生を超える反響があり、「もはや芸術」「こんな手作業だったとは!」「お仕事、ありがとうございます」など、称賛コメントが相次いでいる。投稿したのは、滑り止め専門メーカーに勤務する1児のパパ、涌田さん(@stepsolution_wakuta)。“黄色いライン”の正体と、滑り止め専門メーカーの業務、課題について話を聞いた。

――今年4月に投稿された動画『段差識別防滑(ぼうかつ)施工/グリハードプロ』が驚異の1000万回再生超えの大反響です。

「本当に驚きました。“滑り止め”という業種は建築許可の種別にも該当しないニッチな商売となるので、少しでも認知を広げようとInstagramの投稿を始め、いつも通りの投稿だったのですが…毎朝溜まる通知の数に驚きました」

――投稿には、“黄色いライン”を取り付ける職人技を称賛するコメントのほか、「もうマスタードの塗り方w!」「気持ちよすぎて何回も見てしまう!」「テープじゃないんだ!」と驚きの声もあがっていました。そもそも“段差識別防滑施工”“グリハードプロ”とはどのようなものなのでしょうか。

「まず“段差識別”とは、踏面の端部とその周囲の部分との色の明度、色相又は彩度の差が大きいことにより段を容易に識別できるものを指します。さらに、防滑機能を有する材料にすれば、より安心安全な階段の移動が可能となります。これらを“段差識別防滑施工”と呼びます」

――歩行者の安全のために必要な施行なんですね。

「もちろん、滑り止めテープを貼るだけでも同施工となりますが、弊社の場合、段差識別用に開発した“グリハードプロ”という耐久性がずば抜けて高い樹脂を有しておりますので、そちらをメイン商材にしています。“グリハードプロ”は、公共施設や駅舎、商業施設など、1日数万人を超える歩行数がある施設でも10年以上耐久させる事が可能です」

――すごい耐久性です! この商材による段差識別防滑施工を行う際、難しいのはどのようなことでしょうか。

「大きく分けて2つでしょうか。1つ目は下地を見極めて適切に下処理を行い、樹脂を密着させる必要があります。2つ目は施設営業時間外の工事がほとんどですので、硬化させて歩行されるまでの時間との勝負となります」