いわさきちひろ没後50年…展覧会「みんな なかまよ」

AI要約

安曇野ちひろ美術館では、2024年9月1日まで「いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ みんな なかまよ」という展覧会が開催されている。展示はちひろの絵を中心に、平和を築くための手がかりを探る内容であり、大人1200円、18歳以下・高校生以下は無料入場となっている。

2024年はいわさきちひろの没後50年であり、展覧会では「あそび」「平和」「自然」という3つのテーマを取り上げており、現代科学の視点も交えている。展示内容に参加型要素を取り入れた新しいちひろの展覧会となっている。

ちひろは自身の絵本に平和を求める思いを込め、展示では子供から大人までが共に平和を考える機会を提供している。展示室内にはさまざまな問いが提示され、訪れる人々がそれぞれの視点から平和について考えることができる。

いわさきちひろ没後50年…展覧会「みんな なかまよ」

 安曇野ちひろ美術館は2024年9月1日まで、展覧会「いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ みんな なかまよ」を開催している。ちひろの絵を起点として、子供から大人まであらゆる人が、ひとりひとりの個性を尊重し、ともに平和を築いていくための手がかりを探す。入館料は、大人1,200円、18歳以下・高校生以下無料。

 2024年はいわさきちひろの没後50年。半世紀のときを超えて、ちひろの絵が語りかけてくる「あそび」「平和」「自然」の3つのテーマから、現代科学の視点も交えて読み解く。展覧会のディレクターに、アートユニットのplaplaxを迎え、子供も大人も見るだけでなく参加したくなる、今までにないちひろの展覧会だという。

 いわさきちひろは、自身の絵本に寄せて「『みんな仲間よ』私は自分の心にいいきかせて、なつかしい、やさしい、人の心のふる里をさがします。絵本の中にそれがちゃんとしまってあるのです」とつづっている。

 同展では、子供から大人まで、みんなでちひろの絵と絵本を通して平和について考え、平和を築く手がかりを探る。同展の企画にあたり、企画協力の京都大学准教授の塩瀬隆之氏から「戦争」の対義語ではない「平和」について考えるという視点が提案された。平和とはどのような状態のことをいうのか、あらためて考えるために、展示室の中だけでなく、館内にいくつもの「問い」を掲げている。

 たとえば、「へいわ の はんたいは なに?」。答えは1つではなく、ちひろの絵や言葉を通して、ひとりひとりが平和を見つめれば、たくさんの答えが出てくるという。同展では、ちひろの絵を起点として、子供から大人まであらゆる人が、ひとりひとりの個性を尊重し、ともに平和を築いていくための手がかりを探す。

 関連イベントとして、「親子で楽しむギャラリーツアー」「ギャラリートーク」なども予定されている。また、同展は東京のちひろ美術館でも10月12日から2025年1月31日まで開催予定。イベントの詳細はWebサイトで確認できる。

◆いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ みんな なかまよ※ちひろ美術館コレクション展も同時開催会期:2024年6月8日(土)~9月1日(日)※休館日は水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)8月は無休※会期は予告なく変更になる場合がある開館時間:10:00~17:00、8月は9:00~17:00会場:安曇野ちひろ美術館(長野県北安曇郡松川村西原3358-24)入館料:大人1200円/18歳以下・高校生以下無料