コスパ最強ボール2024 キュキュッと止まって安けりゃ最高だ!スピン系編

AI要約

ゴルフボールのコストパフォーマンス最強を求め、ウレタンカバーのスピン系ボールを比較する企画。

9機種のスピン系ボールをプロゴルファーと共に試打し、性能と価格からコストパフォーマンスを評価。

スピン系ボールはウレタンカバーで特徴付けられ、飛距離やスピン量に大きな差はないが、フィーリングが違う。

コスパ最強ボール2024 キュキュッと止まって安けりゃ最高だ!スピン系編

ゴルフボールはできるだけ安くて性能のいいモデルを使いたいという声を受け、コスパ最強ボールを探る今企画。アイオノマーカバーのディスタンス系を打ち比べた第3弾に続き、第4弾ではウレタンカバーのスピン系ボールを取り上げる。ソフトな打感を提供する1ダース2000円台2ピースから、2冠を狙うあのメーカーの3ピースまで、最新スピン系9機種を打ち比べてコスパの観点で評価した。

今回もツアー3勝の日下部光隆プロに協力いただき、1ダース6000円以下の6社9モデルのスピン系ボールを試打(計測はトラックマン)。ドライバーのティショット、ウェッジのアプローチ試打をそれぞれ行い、データと値段を鑑(かんが)みてコスパ評価を独自に行った。

そもそもスピン系とディスタンス系の違いは何なのか? スピン系のカバーで使用されているウレタンは、やわらかい素材で摩擦力が強いことが特徴。硬くて反発力が強いアイオノマーに比べてコストがかかるため、値段は比較的高めだ。

「1ダースで1000~6000円台と幅の広かったディスタンス系に比べ、スピン系は安くても2000円台後半からです。飛距離やスピン量にそこまで大きな差はなく、ディスタンス系に比べて横一線の印象。大きく分けるなら構造が2か3ピースかくらい。普段、私は3ピースのタイトリスト『プロV1』を使用しているため、そこに近いフィーリングかどうかが評価のカギになりそうです。前回同様、ドライバーでの“ヒット感”とアプローチでの“乗り感”をメインに評価したいと思います」

ショットではカバーではなくコア(芯)から得られる当たった感触“ヒット感”、アプローチでは程よい重さ=フェースに乗っている“乗り感”が味わえるかどうか――。

「2000~3000円台の2ピースボールは若干の軽さがありますが、ヒット感も乗り感も及第点。5000円台に入ってくると十分に味わえる。値段を抑えた設定で考えると、4500円のラインを超えるかどうかが目安でしょうか(ディスタンス系は3900円)。中でも異質なのは、コストコ販売の『カークランドシグネチャー パフォーマンス+』ボールの2ダース4998円(税込)。3ピースなのにこの値段は、間違いなくスピン系の台風の目といえますね」