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仕事の業績は“好感度”で決まる!コミュニケーション力に「論理性」は必要ない―真に人としての魅力を高める方法
コミュニケーション能力を高めるためには、伝え方やボディランゲージよりも人としての魅力が重要である。
伝えたいメッセージの内容や表現方法は重要ではあるが、論理やレトリックよりも魅力が大切である。
コンペティションで勝つための論理的なプレゼンやレトリックの重要性はあるが、人間としての魅力が主要である。
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「あなたの言葉が伝わらないのは、あなたに人としての“魅力”が欠けていたから」
サイエンスジャーナリスト・鈴木祐氏はそう断言する。
そして、多くの社会人が悩む社内外での“コミュニケーション”は、“努力”で改善できるとも言う。
コミュニケーションの土台となる魅力について、鈴木氏の著書『最強のコミュ力のつくりかた』から一部抜粋・再編集して紹介する。
コミュニケーションがうまい人とは、人としての魅力にあふれた人である。これがまず結論としてあります。
魅力さえあれば、あなたの話には自ずと説得力が備わり、メッセージの伝わり方が大きく変わります。
では、魅力ある人物に近づくために、私たちは何をすべきなのでしょう?多くの人から信頼と好感を集め、口から出た言葉が大きな影響力を持つ。
そんな人物は、どんな能力を持っているのでしょうか?
疑問の答えを出す前に、〝魅力〟の理解を深めるべく、簡単なクイズをしてみましょう。
この後に並ぶ要素のなかで、コミュニケーションの能力を高める際の重要度が低いものは、いくつあるでしょうか?
・伝えたい内容を、よどみなく語る話術。
・話したいことをわかりやすく伝えられる論理性。
・誰からもほめられるような優れたルックス。
・情熱的で自信に満ちたボディランゲージ。
正解を言いましょう。コミュニケーションへの重要度が低いのは、上に並ぶ項目の「すべて」です。
もちろん、これらの能力が無意味だという話ではなく、いずれもあなたのコミュニケーションを確実に楽にはしてくれます。
しかし、人としての根本的な魅力を高めたいなら、ルックスの善し悪し、性格の明るさ、話術の巧みさなどよりも、もっと考えるべきことが他にあるのです。
このポイントを理解すべく、多くの人がコミュニケーションについて抱きやすい3つの勘違いを見てみましょう。
勘違い1:「伝え方」にこだわる。
勘違い2:「ボディランゲージ」にこだわる。
勘違い3:「見た目の良さ」にこだわる。
1つめに押さえておきたいのが、相手に伝えたいメッセージの内容や表現方法は、コミュニケーションにおいては重要度が低いという点です。
誰かに自分の意思を伝えたいとき、私たちはつい「論理的なメッセージ」「巧みな言い回し」「流暢な話し方」などにこだわりたくなります。
「伝えたいメッセージは4行にまとめよ」「主張はモレなくダブりなく」「言いたいことは結論から提案せよ」のように、論理やレトリックの重要性を説くアドバイスもよく耳にするところです。
誤解なきよう言い添えておくと、「伝え方」は間違いなく重要です。
ある研究によれば、論理的に構成されたプレゼンほどコンペティションの勝率が高く、レトリックを用いたスピーチほど聴衆の理解度が高まったのだとか。
コミュニケーションにおいて、論理やレトリックが大事なのは疑いようがないでしょう。