視覚障害者に臨場感を 滋賀県、バレー試合で実況・解説を配信

AI要約

滋賀県が視覚障害者向けに音声配信サービスを導入し、スポーツの試合観戦をより楽しいものにする取り組みを行っている。

視覚障害者はこれまで試合展開を把握することが難しかったが、新たなサービスにより臨場感のある観戦が可能となる。

今回の取り組みは成功すれば、他のスポーツ大会への導入も検討される予定である。

視覚障害者に臨場感を 滋賀県、バレー試合で実況・解説を配信

スポーツの試合会場で視覚障害者により臨場感を楽しんでもらおうと、滋賀県は、音声配信サービスを使い試合の実況や解説を配信する取り組みを実施する。対象は16日にプロシードアリーナHIKONE(彦根市)で行われる全日本バレーボール選手権大会滋賀ラウンド女子決勝。三日月大造知事は「障害の有無に関係なく試合の観戦や応援に参加できるか。そうしたことを考えながらやっていきたい」としている。

視覚障害者はこれまで、試合会場で声援など会場の盛り上がりを感じることができる一方、試合展開を把握することが難しかった。

今回の取り組みでは、音声配信サービス「プラットキャスト」を導入。実況と解説をインターネットを通じてスマートフォンでリアルタイム配信する。より臨場感のある観戦を楽しむことができるという。

来場者に2次元コードの付いたチラシを配り、そこから「プラットキャスト」にアクセスする。

県内では来秋、国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会が開催される。県障害福祉課は、16日の試合後に利用者にアンケートを行い課題を抽出するなどして、「両大会やほかの競技への導入を検討する」としている。