「Echo Spot(2024年発売)」はスマートスピーカーでもなければスマートディスプレイでもない! 時計利用にフォーカスした新モデルを試す
アマゾンジャパン(Amazon)から、新しい「Echo Spot」が登場。球体に近いボディーが特徴で、時計表示などが可能。
球体のボディーを継承しつつ、スマートスピーカーとスマートディスプレイを組み合わせたデザイン。画面は上半分が表示領域として利用可能。
設定はスマートフォンのアプリで行い、過去のアレクサデバイスのセットアップ経験があれば苦労しない。Echo Showとの違いについても確認可能。
アマゾンジャパン(Amazon)から、新しい「Echo Spot」が登場した。2018年に発売された同名モデルと同じく、球体に近いボディーが特徴で、液晶画面を使って時計表示などが行える。同社ではスマートスピーカーやスマートディスプレイではなく、“スマートアラームクロック”と称している。
今回は筆者が購入した実機と、メーカーから借用した機材の色違い計2台を用いて、レビューをお届けする。
旧モデルのEcho Spotは、球体を半分にカットしたようなボディーが特徴で、さらに画面そのものも円形という、かなり“攻めたデザイン”を採用していた。もっとも、そのせいで画面の四隅が隠れてしまうなど、デザインに機能が追いついていないちぐはぐさもあった。
本製品は、球体ベースのボディーデザインを継承しているものの、画面に相当するのは円の上半分のみで、下半分はスピーカーになっている。野球ボール以上、ソフトボール未満というサイズ感は変わらないが、どちらかというとスマートスピーカーの「Echo Pop」に画面を追加したかのようなデザインだ。
また、画面も円の上半分が全て表示領域というわけではなく、その半円に占める長方形部分が有効な表示領域となっている。背景色が黒いので境目の区別が付きにくいが、画面サイズは2.83型ということで、おおむねフィーチャーフォン(ガラケー)並だ。解像度も320×240ピクセルということで、表示できるコンテンツは限られる。
本体上部にはおなじみのミュートボタンと、音量の大小ボタンを搭載する。Echo Popで省かれたアクションボタンは、本製品でも採用されていない。
音声で呼び掛けると、画面下に応答中であることを示す青色のバーが表示され、ミュート時はバーが赤色に、おやすみモードをオンにすると紫色へと変化する。こういった基本的な挙動は、従来のEchoシリーズのそれを踏襲している。
セットアップは、スマートフォンのアプリで行う。フローは従来と大きく変わっておらず、過去にAlexaデバイスをセットアップした経験があるユーザーはもちろん、全くの初心者であっても苦労しそうな点は見受けられない。
設定項目については、従来のEcho Showなどと大きくは変わらない。一部なくなっている機能については、この後に詳しく見ていく。