岸博幸氏「恐れず忖度もすることもなく」中尾彬さんを追悼 コメンテーター共演の思い出回顧

AI要約

岸博幸氏が、テレビ番組で中尾彬さんを追悼し、親交や共演時の思い出を振り返った。

中尾さんは価値観を大切にし、正論を言う姿勢や海外留学経験から強さと優しさを持っていた。

中尾さんが81歳で心不全により亡くなったことが所属事務所により公表された。

岸博幸氏「恐れず忖度もすることもなく」中尾彬さんを追悼 コメンテーター共演の思い出回顧

 元内閣官房参与で慶大大学院教授の岸博幸氏は、22日夜に放送されたテレビ朝日系「放送ステーション」(月~金曜午後9時54分)にVTR出演し、かつて同局系「グッド!モーニング」(月~金曜午前4時55分)でともに火曜コメンテーターを務め、心不全のために81歳で亡くなった俳優中尾彬さんを追悼、思い出を振り返った。

 番組では、「グッド!モーニング」時代に共演していた2人の様子を放送。岸氏は親交があった中尾さんを「人生の教師、親分でした」と語った。

 岸氏は、コメンテーターとしての中尾さんを「ニュースでも政治でもその価値観から、おかしいものはおかしいとはっきり言う。中尾さんは当時の安倍政権が進めている政策で彼の価値観に合わない部分、安全保障や経済の関係は本当に、ばっさり言ってくださった」と述べた。「たまに言い過ぎて、CMの時に『言い過ぎたかな』とたまに言うこともあったが、だれに恐れることも忖度(そんたく)することもなく、本当にしっかりおっしゃってくださった。日本人とはこうあるべきだなという、昭和のころの良さをすべて兼ね備えた方だった」とも口にした。

 中尾さんは武蔵野美術大油絵学科在学中の1961年(昭36)に「日活第5期ニューフェイス」に合格したが、絵画を捨てきれず、大学中退しパリへ留学した経験がある。岸氏は「若いころに留学もされて海外も知った上で、日本の伝統的な良いものを、しっかり自分なりの価値観として持っていて、そこからぶれない強さがあった」とも振り返り「同時に優しさがあり、かっこいい。本当に人生の教師、親分でしたね」と話した。

 岸氏は、22日に中尾さんの訃報が報じられた際、自身のX(旧ツイッター)を更新し「中尾彬さんが亡くなった。。。かつてテレ朝のグッドモーニングで一緒にコメンテーターやっていた時、色んなことを教えていただいた。今は若い薄いコメンテーターばかりなので、中尾さんにもっと正論を吠えてほしかった。中尾さんから頂いたデュポンのライターを大事に使わないと。合掌。。。」と投稿していた。

 中尾さんの所属事務所「古舘プロジェクト」は22日、公式サイトで「弊社所属中尾彬が去る2024年5月16日心不全のため81歳で永眠しました」と発表。「これまで応援してくださったファンの皆様、多くの作品でお世話になりました関係者の皆様の生前のご厚誼に深謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます」と伝えた。