メダルの「色」や「有無」は関係なかった…!連日の『パリオリンピック総集編』で見えた、民放バラエティが狙うアスリートの「意外な名前」

AI要約

パリ五輪の終了翌日から、民放各局がアスリートを集めた総集編特番を放送している。

各局が異なるコンセプトでアスリートを取り上げ、興味深い内容となっている。

ウルフ・アロンのようにバラエティで重用されそうなアスリートも注目されている。

テレビ朝日の特番では24メダルの名場面や舞台裏の映像が紹介され、感動のストーリーが展開された。

フジテレビの特番は39人のアスリートが登場し、生放送ならではの臨場感が評価された。

日本テレビの特番では31人のメダリストが集結し、クイズや生放送などで視聴者を楽しませた。

各局の特番はアスリートの人柄やストーリーを深く掘り下げ、視聴者から高い評価を受けている。

将来的にもアスリートがバラエティ番組に出演する機会が増える可能性がある。

TBSなども今後、アスリート特集を行う予定である。

メダルの「色」や「有無」は関係なかった…!連日の『パリオリンピック総集編』で見えた、民放バラエティが狙うアスリートの「意外な名前」

パリ五輪の終了翌日から、民放各局が立て続けにアスリートを集めた“総集編特番”を放送している。

開催前は「良くも悪くも話題満載だった東京五輪のあと」「7時間の時差で深夜帯の中継が多い」ことなどが不安視されていたが、Xのトレンドランキングを常に席巻するなど上々の盛り上がり。海外開催の五輪では過去最多となる金20、銀12、銅13のメダルを獲得したこともあって、アスリートが集結する総集編特番への期待も大きかった。

はたして各局の総集編はどんな内容で、どのアスリートが出演していたのか。さらに東京五輪後のウルフ・アロンのようにバラエティで重用されそうなアスリートをテレビマンの目線から探っていく。

まず12日(月)にテレビ朝日が3時間特番『サンドのパリ五輪総集編 メダリストが最速大集合!名場面マル秘全部対ウラSP』を放送し、20人のアスリートが出演した。

コンセプトは「日本24メダル名場面秘話」で、各競技と舞台裏の映像にインタビューを交えた構成。柔道の阿部一二三・詩兄妹、体操男子の萱夫婦、体操男子団体チームなどの絆に迫る映像は、スポーツドキュメントが得意なテレビ朝日ならではだろう。

なかでも「独自カメラ」による舞台裏のオリジナル映像は、“最速”での放送に加えて希少性も随一。スポーツフリークを楽しませるとともに、同局の主な支持層である中高年層にとっても見応えのある特番となった。

続いて13日(火)にフジテレビが3時間特番『生ジャンクSPORTSパリオリンピック出てみたら○○○○○だったぞSP』を放送し、39人のアスリートが出演。「3時間生放送」という思い切った構成であり、発言の炎上リスクを承知で挑んだ分、アスリートの人柄が臨場感たっぷりに伝わる番組となった。

特に視聴者から評価されていたのは、メダルが獲れなかった選手も区別せずに招いていたこと。以前から『ジャンクSPORTS』で築いてきた関係性をベースにキャスティングされ、「他の特番もこうあるべき」「バレーボールやサッカーの選手も話を聞きたかった」などの声があがっていた。

開催中もLINEで連絡を取っていたMC・浜田雅功とアスリートたちの息はピッタリで、安心して発言できるムードがあるからか、笑いの手数と大きさは断トツ。五輪開催の前後だけでなく長年信頼関係を築いてきたからこそであり、他局のバラエティにも影響を与えていくのではないか。

14日(水)には日本テレビが2時間特番『くりぃむしちゅーの!THEレジェンド パリ五輪メダリスト31人大集合』を放送。有田哲平が不在になることを承知でアスリートのスケジュールを優先させ、収録パートに26人、生放送パートに5人を招いた。

収録パートは「名場面を振り返る」という映像中心で、クイズを交えてアクセントを付けるなどメリハリを効かせた構成。一方で生放送パートには、ブレイキン女子のAMIやレスリングの藤波朱理など、前2番組に出られなかったメダリストを招いて差別化した。「レジェンド」としてアスリートを称えながら、MC・上田晋也のツッコミで笑いを誘う昔ながらのスポーツバラエティと言っていいだろう。

16日にもTBSが『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』で特集を組み、バレーボール男子の石川祐希、体操男子の岡慎之介、柔道の阿部一二三らが出演。この程度の特集は8月から9月にかけてしばしば見られるのではないか。