「限りある命を大切に使いたい」草なぎ剛、主演映画を通して気づいた“時間”の使い方

　もうすぐ7周年を迎える『新しい地図』草なぎ剛（50）。アイドル、俳優、アーティスト……いろいろな顔で、最高のエンターテインメントを届け続けてくれる。今回は主演映画『碁盤斬り』やCMにまつわる過去の思い出を聞いてみた─。

「YouTubeをやっていて本当によかったと思った瞬間でしたね（笑）」

　草なぎが語ったのは、主演映画『碁盤斬り』の宣伝であちこちの地上波番組をジャックしたときの感想。

「久しぶりのテレビ局は緊張したけど、自分がこんなに話せるんだってびっくりした。『草なぎチャンネル』で鍛えられたからかもしれない。YouTubeって基本、ひとりでしゃべることが多いから（笑）」

　と、ちゃめっ気たっぷり。改めて作品を振り返り、自分にとって大切なものは何かを考えるいい機会になったという。

「昔の人って覚悟を持って生きていたと思うんです。スマホもないし、手紙すら不確か。もう一生会えないかもしれない。そんな世界に触れて、限りある命を大切に使いたいと思うようになりました。若いときは時間は永遠にあると思っていたけど、“そうではないぞ”って気づいたし（笑）。7月に誕生日を迎え、その思いはさらに強くなりました」

　新たに不動産仲介の『センチュリー21』のCMもスタート。誠実な社員を熱演している。初めてのひとり暮らしの思い出は?

「20代前半だったかな。直感と感覚でなんとなく部屋を決めちゃったけど、自分の城を持ったような気持ちになってすごくうれしかった。だって、深夜にレンタルビデオ店やコンビニに行っても誰からも怒られないんですよ。それだけで、自由になれた気がしましたね」

　映画『新幹線大爆破』の撮影も終わり、現在はのんびりした時間を過ごせているそう。

「台本が手元にない状態は久しぶりで。今は（愛犬の）クルミとレオンと過ごす時間が増えてすごく幸せです。朝早くから散歩に行ったり、その笑顔を見たりして、充電させてもらってます。彼女たちが自分の人生をしっかり生きている姿を見ていると、“僕も頑張るぞ!”という気持ちにさせてもらえるんですよね」

海にまつわる思い出は?

「小学生のころは夏休みになると田舎（愛媛）に帰って、よく海で遊んでいた記憶がありますね。祖父と祖母の家から海まで30秒。海パンで行ってそのまま泳いだり、サワガニを捕まえたりして。で、お腹がすいたら帰って祖母のごはんを食べて、また遊びに行く……みたいな（笑）。ちょっと懐かしい夏の思い出ですね。今だったら、海を眺めながらエビの塩焼きにビールとかいいかも。夏だなぁ」

info

特番『大相撲部屋対抗!大食い&歌うまバトル』8/15放送（フジテレビ系）

主演映画『新幹線大爆破』配信時期未定（Netflix）取材・文/花村扶美

ヘアメイク/荒川英亮

スタイリング/黒澤彰乃

衣装協力/ネフォロジスト、パントフォラ・ドーロ（アドナスト ミュージアム）