ドラマ初主演の中村守里、6年ぶりインタビューで感じた成長と可能性

AI要約

神奈川テレビ「アイメイド・マーメイド」で初主演する女優中村守里の成長について。

中村のおっとりしたキャラクターとしっかりした受け答えの変化。

メイド役作りの取り組みや将来への期待。

ドラマ初主演の中村守里、6年ぶりインタビューで感じた成長と可能性

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 神奈川テレビ「アイメイド・マーメイド」(8月4日放送開始、日曜午後7時)で、ドラマ初主演する女優中村守里(21)は気になる存在だ。

 初めて取材したのは18年。映画「書くが、まま」で映画初出演にして初主演した時で、まだ14歳だった。その後、記者は異動で芸能担当を離れた。その間、後輩たちがつながりを継続してくれていた。そして、約4年ぶりに芸能担当に復帰。そこに飛び込んで来たのが、ドラマ初主演のニュースだった。インタビューしない手はない。そうして、約6年ぶりのインタビューが実現した。

 18年のインタビュー時には、芸能界を目指したのは「人見知りだったので、ちゃんとしゃべれるようになりたかった」からと話していた。そんな中村がどう成長したのか?

 おっとりしたキャラクターの本質は変わっていない。だが、確実に成長を感じたのは、しっかり記者の目を見て、受け答えしていたことだ。この6年間、多くの人と出会い、現場をこなし、芸能界の荒波にもまれてきたであろうことが、それだけで確認できた。

 6年前、記者の質問に応える際、中村と目が合うことは少なかったと記憶している。「人見知りだったので」という言葉に、妙に納得したのだ。だが今回は、最初から目が合った。その瞬間、「成長しているな」と、まるで父親のような感覚を覚えたのだった。

 同ドラマでは、おっとりとした中村のイメージとは対極に位置するであろう、秋葉原のNO.1メイドを演じる。役作りのために、実際にメイドカフェにも足を運んだ。インタビュー時は横浜市内カラオケ店のイベントで、メイド姿だった。「最初は恥ずかしかったけど、今はもう慣れました」と話す笑顔が印象的だった。

 斉藤慶子、板尾創路らの中で「座長らしいことは全然できていません」と話していた。だが、そんな現場の経験が、女優としての血となり、肉となっていくはずだ。おそらく中村は天才肌ではない。現場を経験するたびに成長していくタイプだと思う。だが、どこかで飛躍的に変わるような気がしている。記者の勝手な思いだが、見守っていきたい存在だ。【川田和博】