カズレーザーの相方は介護現場歴20年!奥が深くて明るい介護の仕事とは<漫画>

AI要約

安藤なつさんは介護福祉士の国家資格を取得し、20年以上の介護経験を持つお笑い芸人です。

幼少期から介護が身近にあった安藤さんは、介護を日常的な活動と捉えており、介護の奥深さと楽しさを伝えています。

身内と他人の介護とは異なる感情が生じることを経験した筆者も、介護の難しさと家族間のバランスを考察しています。

カズレーザーの相方は介護現場歴20年!奥が深くて明るい介護の仕事とは<漫画>

黒縁メガネにボブヘアーがトレードマーク、安藤なつさんといえば、相方カズレーザーさんと組む「メイプル超合金」のツッコミ担当として有名ですよね。

そんな安藤さん、2023年に介護福祉士の国家資格を取得しました。『介護現場歴20年。』(主婦と生活社)は、安藤さんが携わった介護の世界をやさしく、明るく説いた1冊です。

安藤さんが初めて介護現場に接したのは、なんと6歳。伯父さんが介護施設(今でいうデイサービスやショートステイ)を経営していた縁で、学校の長期休み期間はそちらで過ごすようになりました。

介護というのは高齢者だけが対象ではありません。脳性まひ、自閉症、認知症、さまざまな方がいます。子供の頃の安藤さんにとって、年齢も症状も個性も異なる方々と生活するのは「遊びの延長線」。介護やボランティアという意識はなかったそうです。

介護というとどうしても、荷が重いイメージがつきまといます。とはいえ超高齢化社会の日本では、いずれ誰もが直面する可能性があるのです。

幼少期から介護が身近にあった安藤さんにとっては、介護はごく日常的なこと。「介護経験をとおして自分の成長を感じる」と語る安藤さんに、介護の奥深さと楽しさを、おしえてもらいませんか。

実は私も、ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修課程修了)を保持しています。母の介護のさわりだけ経験しましたが、身内と他人様の介護では、わきあがる感情がまったく違います。

身内、ましてや親というのはどこまでいっても目上の存在。身内だからこそ、気丈夫だった母が、威厳のあった父が、弱っていく姿に苛立ちを覚えたり、悲しくなったりするのです。

「私情が入って感情的になってしまうと、介護するほうもされるほうもダメージが大きい」と本書にも記されています。

第三者である介護職員が介入することで、家族間に適切なバランスが生まれるのかもしれません。しかし自宅に介護職員が出入りする訪問介護となると、躊躇(ちゅうちょ)してしまう利用者さんや利用者さんのご家族もいるでしょう。信頼と実績を勝ち取るために、安藤さんも奮闘したといいます。

安藤さんは「お笑い活動と介護の仕事」のふたつの仕事をしていたため、訪問介護は夜勤務を選択しました。夜勤務とは「家の鍵を預かって、決まった時間にお宅へ訪問する」というもの。当然、ご家族が休んでいる間にこなすのです。