【ざわ・・・・】『カイジ』だけじゃない。 福本伸行漫画3選! 裏社会が舞台の命がけギャンブルに異端の脱獄劇など

AI要約

福本伸行による『カイジ』『アカギ』を除いた作品の紹介。ギャンブル中毒の青年が裏社会のフィクサーと手を組む『GOLD』の紹介。

孤児として育った少年が冤罪を着せられた事件を追う『無頼伝 涯』の紹介。

福本伸行の作品である以上に、金と人命を扱った「GOLD」や冤罪をテーマにした「無頼伝 涯」の見どころ。

【ざわ・・・・】『カイジ』だけじゃない。 福本伸行漫画3選! 裏社会が舞台の命がけギャンブルに異端の脱獄劇など

特徴的すぎる画風とヒリつく心理戦、予想不可能なストーリー展開が魅力の漫画家・福本伸行。『カイジ』や『アカギ』など人気作品以外にも多くの名作があるのは存知でしょうか?

今回は、福本伸行による『カイジ』『アカギ』を除いた“悪魔的”魅力を放つ名作を3つ紹介します。

【あらすじ】

競馬場で負けが込み、宙を舞う馬券すら金に見えてしまったギャンブル中毒の青年・森田。そんな森田に銀髪で鋭い眼光を持った男が声を掛ける。男は平井銀二という名で、「明日の朝、日当10万の仕事をしないか」と森田に持ちかけた。軽トラックに段ボールをいくつか積み込むだけの仕事を疑うが、段ボールの中身は10億円にも上る現金が……! 平井の正体は裏社会で名を馳せるフィクサー。天涯孤独の森田は相棒になり得ると、銀二は森田に条件を提示する。「5千万円で人をひとり殺してもらいたい」――。

【見どころ】

ギャンブルを描くことが多い福本伸行作品でも、「金」と「人命」を扱った作品。バブル直後の日本を舞台に株の仕手戦、悪徳美術商との絵画の裏取引、狂った資産家との人権を賭けた麻雀などなど、“福本漫画”の醍醐味といえるギャンブルが目白押し。莫大な金の魔力、その魔力に取り憑かれた人間たちの欲望と葛藤がドロドロに溶け合った人間ドラマは、福本漫画の最高傑作と推すファンが多いのも納得です。

【あらすじ】

孤児として育った中学生の少年・工藤涯は、とある資産家殺害事件の濡れ衣を着せられてしまう。警官8人をノックアウトする大立ち回りの末、警官・安倍守宏に説得され逮捕。事件を調査した安倍も冤罪を確信し、矯正施設に移送されている間に冤罪の証明を約束した。味方を得て心強い涯だったが、送られた施設は、人権を一切無視した“矯正施設”とは名ばかりの収容所「人間学園」だった……。

【見どころ】

「孤立せよ・・・」という印象的な一言で幕を開ける、『無頼伝 涯』。仕組まれた犯罪に巻き込まれ、「人間学園」での壮絶な仕打ちを耐え忍ぶ涯の奮闘を描きます。予想を裏切る展開、敵側の悪辣非道さ、刺さる名言などなど、少年誌連載ながら内容は福本節全開! 「一切群れない」と心に決めているのに、他人に安堵したり、都合の良い予想を立ててしまい反省したりと、ところどころ年相応な一面も見える涯のキャラクターも魅力的。