サザンオールスターズ、新作アルバム発売&夏フェス”勇退”「今のサザンに出せるすべてをもってお届けする」

AI要約

サザンオールスターズが9年ぶりにオリジナルアルバムをリリースすることが発表された。

また、夏フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in Hitachinaka」で大トリとして出演し、最後の夏フェス出演となる。

さらに、新曲「恋のブギウギナイト」の配信や連続ドラマ主題歌の決定も話題となっている。

サザンオールスターズ、新作アルバム発売&夏フェス”勇退”「今のサザンに出せるすべてをもってお届けする」

 人気バンド「サザンオールスターズ」が今冬に9年ぶり通算16枚目となるオリジナルアルバム(タイトル未定)を発売することが、デビュー46周年を迎える25日に合わせて発表された。さらに、9月23日に茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開催される「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in Hitachinaka」に大トリとして出演が決定。サザンとしては6年ぶり3度目の大舞台となるが、このステージが最後の夏フェス出演となる。

 デビュー45周年を迎えた昨年の6月25日は、3度目10年ぶりとなる“茅ケ崎ライブ”の開催と新曲の3カ月連続リリースが発表された。今年もデビュー記念日にはきっと重大発表がある…そんなファンの期待を裏切らないうれしいニュースが届いた。まずは、2015年3月にリリースした「葡萄(ぶどう)」以来となる新作アルバムのリリースだ。

 「あっという間に時は過ぎて、本日また、デビュー記念日が巡って参りましたが、サザンオールスターズの活動は…続きます!! 昨年冬よりスタジオに日々通い詰めておりまして、現在9年ぶり16作目のオリジナル・アルバムを年内にリリースするべく鋭意制作中であります!!」

 サザンのフロントマン、桑田佳祐(68)から届いたこのコメントにあるように、多忙を極めた昨年の45周年を駆け抜けた後も充電に入ることなく制作活動に入っていた。ホームグラウンドのビクタースタジオに長期間こもり、音を練って歌詞を載せ、また音を洗練する。サザンのアルバム制作スタイルはデビュー当初から何も変わっていない。桑田はこう続けた。

 「デビューした当初はナウでヤングな若者だった我々サザンですが、気がつけば全員古希目前(汗)。※毛ガニ(=野沢秀行)は今年10月で70歳。昭和から平成、平成から令和へと世は移ろい、音楽の聴かれ方も目まぐるしく変わって参りましたが、我々のやるべきことは常に『新曲を作り、届けること』。やはりこれに尽きます。しかし、オリジナルアルバムをひとつ作るのには、非常に長い時間と労力がかかってしまうのが現実であり、それなりの覚悟がいることも正直なところであります。しかし、ここまできたらメンバー全員腹を括(くく)り、今のサザンに出せるすべてをもって、全身全霊で“オリジナル・アルバム”を創りお届けすることを、ここに宣言いたします!!」

 詳細は今後発表されるが、22日にTOKYO FM系列で放送された「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)で桑田が初公開した新曲「恋のブギウギナイト」のほか、公式サイトで公開されるティザー映像の中で一部が流れる完全未発表の2曲が収録される見込みという。

 もう一つの重大発表は、6年ぶり3度目となる「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」への出演と、そのステージを最後にサザンとしては夏フェスを“勇退”することだ。

 これまでに05年と18年に出演し、それぞれ大トリとして数万人を超える観客を盛り上げてきたサザン。桑田は22年にソロとしても出演予定だったが新型コロナウイルスに感染してキャンセル、さらにその後台風の影響でフェスの開催自体が中止となっていただけに、今回サザンとしてリベンジに燃える。

 今年は8月に千葉市、9月にひたちなか市で全10日間開催され、サザンは5年ぶりの開催となる国営ひたち海浜公園で最終日の大トリを飾る。2024年初ライブ。関係者によると、大トリは他の出演者よりも長いパフォーマンス時間が用意されている。

 地球温暖化によって年々暑さが厳しくなっている状況下で、平均年齢68歳のメンバー5人が野外でライブをすることの現実と向き合いつつ、桑田は「我々高齢者バンドにとって、令和の夏は暑すぎるよ(苦笑)。一旦、サザンは今回で卒業させていただき、後進の素晴らしいミュージシャンたちに日本の夏フェスの未来は託したいと思います」と宣言。続けて「今年はROCK IN JAPAN FESTIVALが25周年ということで、ど派手な夏祭り(フェス)といこうじゃありませんか!!」と全力パフォーマンスを誓った。

○…昨年9月に発表された「Relay~杜の詩」以来、約9カ月ぶりの新曲となる「恋のブギウギナイト」は、昭和から平成初期に流行したディスコサウンドと令和のEDMを融合させたダンスナンバーで25日午前0時に配信がスタートした。

 また、同曲は女優の小池栄子と俳優の仲野太賀がダブル主演し、宮藤官九郎が脚本を手がけるフジテレビ系連続ドラマ「新宿野戦病院」(7月3日スタート、水曜午後10時)の主題歌に決定したことが既に発表されている。