『ディア・ファミリー』 大泉洋、難病の娘のために奮闘する父を熱演

AI要約

映画『ディア・ファミリー』は、17万人の命を救った人工心臓の誕生秘話を描く感動の実話であり、父親が娘のために全身全霊で戦う姿が描かれている。

主人公には大泉洋や菅野美穂など豪華なキャストが出演し、愛と家族の物語をより深く感動的に描き出している。

福本莉子や個性豊かな俳優たちが演じるキャラクターたちが、物語にさらなる魅力と感動を与えている。

『ディア・ファミリー』 大泉洋、難病の娘のために奮闘する父を熱演

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1189回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、6月14日公開の『ディア・ファミリー』と『オールド・フォックス 11歳の選択』をご紹介します。

世界で17万人の命を救った、IABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテル。この画期的な人工心臓の誕生秘話を描いたのが、映画『ディア・ファミリー』。

主人公は医療従事者でもなければ研究者でもない、小さな町工場の経営者。娘の命を救いたい。その一心から立ち上がった家族の姿を描いた、感動の実話が映画となりました。

心臓疾患が致命的な病だった1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政の娘・佳美は心臓に先天的な疾患を抱えていて、幼い頃に医者から「余命10年」を宣告されてしまう。

そんな絶望の中、宣政は娘のために自ら人工心臓を作ることを決意。しかし、彼は医療に関してはまったくの門外漢。医療関係者からも「素人にできるわけがない」と、そっぽを向かれるが……。

主人公・坪井宣政には、日本国民の心を捕らえて離さない、“愛され俳優”大泉洋。大病を患う娘のために、すべてを投げ打って前途多難な“道なき道”を突き進む父親を、まさに全身全霊で演じています。

宣政の妻・陽子役は、菅野美穂。明るく前向きに夫を支える献身的な妻の姿に魅了される人も多いことでしょう。

そして20歳まで生きられないと宣告された次女・佳美役は、話題作への出演が続く福本莉子。川栄李奈と新井美羽ともに新井家の3姉妹をフレッシュに演じているのにも注目です。

さらに松村北斗、上杉柊平、有村架純、光石研、満島真之介、戸田菜穂など、個性豊かな顔ぶれが勢揃い。坪井家をめぐる愛の物語に、さらなる深みと感動を与える演技をみせています。