【アニソン四半世紀】「おしゃべりクソメガネ」ことオーイシマサヨシの才能は最上級

AI要約

オーイシマサヨシの代表曲「君じゃなきゃダメみたい」の魅力について紹介。

アーティスト名義を変更したシングルとして2014年にリリースされ、アニメ「月刊少女野崎くん」のオープニングテーマになったこと。

オーイシマサヨシのソウル、ファンクの要素が詰まった楽曲や、ライブでのパフォーマンスの魅力について解説。

【アニソン四半世紀】「おしゃべりクソメガネ」ことオーイシマサヨシの才能は最上級

 オーイシマサヨシ「君じゃなきゃダメみたい」 

 今や八面六臂の活躍を見せる“アニソン界のおしゃべりクソメガネ”ことオーイシマサヨシが、アーティスト名義を大石昌良からカタカナに変更した最初のシングルが、この「君じゃなきゃダメみたい」だった。2014年放送のアニメ「月刊少女野崎くん」のオープニングテーマに起用され、現在でもライブで盛り上がるオーイシの代表曲の一つだ。

 作詞・作曲・編曲をすべて本人(ソングライティングの名義は漢字の大石昌良のまま)で、歌のほかに演奏面でもギターを弾いているが、そのアコースティックギターのカッティングが超絶的にファンキー。イントロからしてすさまじいほどのグルーヴ感で、曲が始まったとたんにこちらの腰が動き出すほどだ。

 楽曲全体もソウル、ファンクのノリがたっぷりのダンサブルなサウンドだが、その中においてサビのメロディーなどはシングアロングできるようなとびきりキャッチーなもの。そんな離れ業をいともたやすく実現できるとは、岡村靖幸、いやプリンスにも匹敵する芸当なのでは?

 このギターのカッコよさは、ライブバージョンだとさらに際立つ。アニサマでも何度か披露され、大トリを務めた昨年ももちろん観客はノリノリ。今年発売されたアルバムの初回限定盤に付属していたブルーレイでのこの曲も、原曲以上にファンキーさに磨きがかかっていた。

 あまりにも親しみやすいキャラクターの持ち主なので大御所感はあまりないけれど、オーイシマサヨシの才能は今のアニソン界においても最上級に位置していると思う。