この見た目この存在感でそんなに若いの!? 意外な「実年齢」に驚いたキャラたち

AI要約

炎柱の煉獄杏寿郎は20歳の若者でありながら、大人びた態度と強い信念を持つキャラクター。

母の教えを胸に生き、弟や父への思いも貫く彼の熱い生きざまに感動を覚える。

幼い頃に母を亡くしている彼が、母の教えを全うするためにどれだけ成長したかが描かれている。

この見た目この存在感でそんなに若いの!? 意外な「実年齢」に驚いたキャラたち

 時に厳しく時に優しく、主人公たちを導いてくれる兄貴分キャラクターたち。彼らは見た目が貫禄たっぷりなうえに堂々とした立ち振る舞いをしているため大人びた印象を与えるが、実はとんでもなく若い設定になっていることがある。

 彼らの年齢を知り、「自分の若い頃と全然違う……」と驚いた読者も多いのではないだろうか。今回は、そんな実年齢に驚いたキャラクターを少年漫画&アニメに絞って振り返ってみよう。

 まずは、現在アニメで『柱稽古編』が放送中の、吾峠呼世晴さんの人気漫画『鬼滅の刃』から。ずば抜けた強さを誇る鬼殺隊の「柱」たちの中でも特に高い戦闘力を有し、強い信念と熱い生きざまを見せて読者を熱狂させた炎柱の煉獄杏寿郎だ。

 その堂々とした態度や、後輩や弟への面倒見の良さから大人っぽいイメージがあったが、彼はなんとまだ20歳の若者。大正という時代背景、根っからのポジティブ思考、代々炎柱を輩出する“煉獄家”に生まれたことも理由ではあるが、20歳の若さであそこまでの精神力を鍛え上げるのは簡単なことではないだろう。

 彼を奮い立たせていたのは、幼い頃に病気で亡くなった尊敬する母・瑠火の存在。彼女は生前、「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です 責任を持って果たさなければならない使命なのです」という教えを残していた。

 この教えがあったから彼は、酒に溺れた父・槇寿郎に拒絶されても挫けなかった。さらに、弟の千寿郎を「燃えるような情熱を胸に頑張ろう!」と励ましながら前を向けたのだ。

 杏寿郎が母の教えを支えに生きていたことは、「無限列車編」のラストシーンでも描かれていた。上弦の鬼・猗窩座を追い詰め、列車の乗客を誰一人死なせず守り抜き、間もなく命が尽きようとしていた杏寿郎の目の前に、亡き母が現れたのである。

 驚きながらも「俺はちゃんとやれただろか やるべきこと果たすべことを全うできましたか?」と問う杏寿郎は、「立派にできましたよ」という母の言葉を聞くと、これまでに見せたことのない子どものような笑顔を浮かべて旅立った。

 わずか20歳の若者がこれだけいろいろなものを背負わなくてはいけない背景には切なくなるが、弱音もはかず母への想いと教えを胸に、“責務を全うする”という信念を貫いたその熱い生きざまには感動を覚える。