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詐欺かも…客の家まで出向いたコンビニ店長 半年で2度目の感謝状
奈良県警がコンビニ店長に感謝状を贈る。店長が電子マネー詐欺被害を防止。
店長が女性の自宅まで駆けつけて説得。2度目の感謝状を受け取る。
県内での特殊詐欺被害が増加。警察は市民の協力を呼びかける。
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電子マネーを使った特殊詐欺被害を防いだとして、奈良県警郡山署は、コンビニエンスストア「ファミリーマート北郡山店」(大和郡山市北郡山町)の店長、川崎美佐子さん(53)に感謝状を贈った。勤務中に電話をかけてきた女性の自宅まで駆けつけて説得したといい、半年間で2度目となる感謝状を受け取った。
川崎さんは5月3日夜の勤務中、70代の女性から「アップルカードは店に置いていますか」と電話を受けた。女性は使用中のパソコンに突然、「データが削除されます」と表示されたため、書かれていた番号に連絡。マイクロソフト社員を名乗る男から、近くのコンビニで電子マネーのカードを買うよう指示されたという。
女性の足腰が悪いと聞いた川崎さんは、800メートル先の女性宅を訪問。通報で駆けつけた警察官と一緒に、女性を説得したという。
川崎さんは昨年12月にも、勤務中に電子マネーにからむ特殊詐欺を防いだとして、同署から感謝状を贈られていた。
5月27日は2度目の感謝状を受け取り、「自分の店から詐欺被害者を出したくないというのが一番の思いです」と語った。店では電子マネーを購入する高齢者に理由を尋ねるよう、店員に徹底しているという。
同署によると、県内での特殊詐欺被害は昨年230件。被害額は計約5億9千万円に上り、増加傾向にあるという。松井直人・生活安全課長は、「ちょっとした違和感でも通報してもらいたい」と話す。(周毅愷)