オーガニック先進国・ドイツで一カ月間「オーガニックコスメだけ生活」してみた。使い心地は意外にも…

AI要約

欧州ではオーガニック製品が普及しており、ドイツでは特にオーガニックコスメにハードルが低い。

オーガニックとは農薬や化学肥料を使用しない生産方法を指し、ドイツにおける起源は1920年代に遡る。

オーガニック製品の認証制度も確立されており、品質が保証されている。

オーガニック先進国・ドイツで一カ月間「オーガニックコスメだけ生活」してみた。使い心地は意外にも…

筆者の住むドイツをはじめとする欧州はオーガニック先進国と呼ばれている。

街でオーガニックを意味する"BIO"の表記を見かけない日はないし、オーガニック製品だけを取り扱うスーパーが街にはいくつもある。食料品店や薬局におけるオーガニック製品が占める割合もここ近年ぐっと増えている印象だ。

もちろん日本も例外ではなく、スーパーにはオーガニックラインの製品が並び、薬局にもオーガニックコスメが広がり始めている。

だが、日本の知人と話していた際に「オーガニックコスメが流行りつつあり試してみたいが、どう良いのかが具体的に分からない。価格帯もやや高めで、手を出しづらい」と聞いた。

日本のコスメ事情を見ると、確かに国産のオーガニックブランドは初めて試すには少々ハードルの高い価格設定であることが多く、海外ブランドのものも輸入にあたり価格が高めになってしまいがちだ。

幸運にも、私の暮らすドイツでは、比較的オーガニックコスメへのハードルが低い。

薬局の化粧品売り場の約半分はオーガニックの製品が並び、選択肢の幅も広い。1カ月に1度は新しいブランドが棚に並ぶほどには盛況のジャンルだ。

せっかくなので、1カ月ほどオーガニックコスメを使い続けて、実際の使い心地や、どのように肌が変わるかを試してみることにした。

そもそもオーガニックとは、日本語では「有機」を意味しており、農薬や化学肥料を使用しない生産・加工方法を指している。

ドイツ有機食品産業連盟によると、ドイツにおけるオーガニックという考え方の起こりは、1920年代まで遡るという。経済発達と生産拡大のために、過剰に開発され崩壊した森林生態系に危機感を覚えた人々がその起源とされている。

その後オーガニックの考え方は更に広い地域にまで広まり、製品がオーガニックであることを保証するために、「demeter(デメター)」をはじめとするさまざまな認証制度も確立されてきた。