収入も年齢も“対等”がいい――「堅実に幸せをつかみたい」20代婚活最前線 #性のギモン

AI要約

20代の未婚者の割合が増加している中、多くの若者が結婚を希望していることが明らかになった。

婚活を通じて結婚した30歳の女性の体験を通して、結婚相手を探す若者の現状と考え方が示されている。

結婚相談所を活用している若者たちの活動プロセスや結婚後の生活スタイルについても紹介されている。

収入も年齢も“対等”がいい――「堅実に幸せをつかみたい」20代婚活最前線 #性のギモン

未婚の若者の割合が増え続けている。では、20 代は結婚を望んでいないのかというと、必ずしもそうではない。新成人(20歳)男女に行った民間調査によれば、「将来結婚したい」人の割合は78.0%で、結婚を希望する年齢は「25歳」が最も多かった(株式会社オーネット調べ)。また、実際に日本で結婚する夫婦の年齢は、男女ともに27歳が最多だ。コロナ禍を経て出会いが激減したこの数年、20代はどのように「結婚」を捉えているのか。婚活を経て結婚した夫婦や現在婚活中の女性、結婚相談所で20代男女を担当する仲人、専門家に話を伺った。(取材・文:堀 香織/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)

中部地方に住む、製薬会社勤務のサトミさん(仮名・30歳)が婚活を始めたのは27歳のときだ。きっかけは2人の男性との別れ。一人は「大学の奨学金を返し終わる10年先まで、けじめとして結婚しない」と言い、もう一人は奨学金の返済があるわりには金銭感覚が緩く、将来に不安を感じた。

「次は金銭感覚を含んだ価値観が合う方で、ちゃんとゴールインできる相手とお付き合いしたかった。それで最短で出会えそうな結婚相談所に登録しました」

入会したのは、結婚相談所4361社が加盟する、日本最大級の結婚相談所ネットワークIBJの加盟店だ。会員は専用サイトで自由にお見合い相手を探すことができ、婚活カウンセラーがお見合いの調整や交際サポートを行う。

結婚相談所での婚活はいくつかのステップを踏む。まず1回お見合いして、お互いが希望すれば「仮交際」に進み、連絡先を交換して2回目以降も会う。「仮交際」では複数人と並行して会うことが可能だが、相手を1人に絞る段階で「真剣交際」に進み、お互いに結婚を希望したら「成婚退会」する。

サトミさんは2022年2月に活動を開始。お見合いしたのは13人で、仮交際に進んだのは5人。そのうちの1人である自動車業界エンジニアのトモアキさん(仮名・36歳)と4月にお見合いして、同年11月に婚姻届を出した。

「たとえば、ぜいたくするっていったらこのぐらいの金額だよねとか、働くならこれくらい頑張って働くよねっていう感じが似ていたんです」

休日はAmazonプライムを見てのんびり過ごす。スターバックスに行くのが好き。家事は「相手のためを思って自発的にやっていて、どちらかというと家事の押し付け合いではなく、家事の奪い合い(笑)」とトモアキさん。お互いに子どもがほしいかどうかはまだ決まっておらず、「相手がほしいって言ったら、いいよってなる」。結婚して1年半経つが、新婚のような仲睦まじさだ。