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【危険】理由は“サクランボ”? 日光市の小学校と「竜頭の滝」駐車場にある“桜の木”にクマ連続出没 専門家「7月いっぱいは要注意」
栃木県日光市の観光名所「竜頭の滝」近くでクマの出没が相次いでおり、人々に驚きをもたらしている。
クマは桜の木の実を食べるために現れ、観光客や生徒にも接近していた。
地元の学校では、クマ対策としてラジオ放送を利用し、クマの出没を防いでいる。
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7月2日午前7時過ぎ、栃木県日光市の観光名所「竜頭の滝」のすぐ近くにある木の上で動く“黒い影”。
「ハッ」という、撮影者の大きな声に逃げていったのは、“クマ”でした。
午後3時過ぎにも、同じ木の下に再び現れたクマ。撮影者が追い出しましたが、その1時間後、またしても木に登る姿が。この後、爆竹を使ったところ、クマは去っていったといいます。
クマが現れたのは、多くの観光客が訪れる「竜頭の滝」の駐車場内。周囲を「めざまし8」が取材すると…。
取材スタッフ:
男性がクマを目撃した桜の木の回りには、「クマ出没中」という注意書きの看板があちこちに掲示されています。
取材スタッフ:
こちらは桜の木ということで、その下にはクマの餌となる木の実があちこちに散らばっていますね。
駐車場のそばにある桜の木。この木の近くにクマが現れたのです。
――当時の状況は?
お茶店の店主:
お客さんとか何人かいて、遠巻きに見ていた。
そう話すのは、動画を撮影した竜頭の滝でお茶店を営む男性です。
お茶店の店主:
ここに桜の木があるんですけど、この実を食べに来ていた。今はもう枝がバリバリに折られている。
――これはクマによるもの?
そうですね、はい。
――こんなに荒らされてしまうんですね。
やっぱり力は強いので。
男性によると、今年の桜の木の実は、例年に比べて多いといいます。
日光市立中宮祠小中学校でも、6月24日~7月1日までの間に、6回もクマが出没。
生徒が授業をしている時にも、敷地内にクマが侵入したといいます
日光市立中宮祠小中学校 旭山晴美中学校教頭:
学校に来ると思ってなかったので、びっくり。
――今年最初にクマを見かけたのはいつ?
あの木の下に最初(クマは)いました。1m以上はあったと思います。
――時間的には生徒がいる時?
はい、授業中です。さらに、6月27日、29日、30日、合わせて3回は、このあたりにいたということで。土曜日は部活動をやっていた時間で、体育館の中で生徒が実際にバドミントンをやっている時間帯にいたということで。
部活中の生徒と壁を1枚隔てた先にクマが出没したことも。
―― 一番最近現れたのは?
日光市立中宮祠小中学校 旭山晴美中学校教頭:
この木の下あたりにいた、やっぱり桜の実を食べていたんだと思うんです。
校舎の周りには桜の木が多く植えられていて、その実を食べに来るのだといいます。
日光市立中宮祠小中学校 旭山晴美中学校教頭:
毎年桜の実はなっていて、今まではサルが食べてたんです。たくさんサルが来て、実を食べ尽くすまで帰らないくらいの感じで、群れで来てたんですけども。クマが食べに来るとは…。
この状況に、学校ではある設備を使った対策を始めました。
日光市立中宮祠小中学校 旭山晴美中学校教頭:
スピーカーがついてるんですけど、人の話し声にクマは寄ってこないということで。
クマよけとして、授業中も、屋外のスピーカーから、ラジオ放送を再生。
実際、ラジオを再生している間は、クマが出没することはなくなったといいます。
なぜ、桜の木周辺にクマの出没が相次いでいるのでしょうか。専門家に話を聞きました。
石川県立大学 大井徹特任教授:
街路樹とか公園の桜の実ったサクランボに引きつけられて、クマが市街地に出没しているのも全国で見られます。
さらに大井教授は「今ごろ、(実が)黒に熟していますが、実は6月7月がサクランボの季節です。7月いっぱいは、桜が実をつけてると思いますので、注意が必要です」と注意を呼びかけました。
(「めざまし8」7月3日放送より)