イカの体?に目がいっぱい・振袖姿のイタリアちゃん…ミャクミャクに仲間ぞくぞく!

AI要約

2025年大阪・関西万博に出展する海外の参加国が、パビリオンに自国を紹介するキャラクターを発表している。

各国のキャラクターは個性的で、日本のキャラクター文化に合わせてデザインされている。

キャラクターを活用してパビリオンのPRを行い、来場者を吸引する取り組みが行われている。

 2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展する海外の参加国が、自国を紹介するキャラクターを続々と発表している。キャラクター大国・日本での開催とあって、個性を際立たせてパビリオンに来館者を呼び込みたい考えだが、効果は果たして。(石見江莉加)

 5月15日に大阪市内で開かれたチェコのパビリオン発表会に、一風変わったキャラクターが登場した。黄緑色の触手が伸びるイカのような体に、複数の目。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」とどことなく似たデザインだ。オンドジェイ・ソシュカ政府代表は「日本で大人気なミャクミャクの友達になれるようなマスコット」と紹介した。

 名前は「レネー」。1970年の大阪万博・チェコスロバキア館でガラスアートを手がけたガラス芸術作家レネー・ロゥビチェク氏(2018年死去)にちなむ。ボヘミアガラスの生産地として知られる「クリスタルバレー」の出身で、体もガラス製という設定。発表されるやいなや、SNSでは「ミャクミャクと良いコンビになりそう」などの書き込みが相次いだ。

 同国の担当者は「日本人はキャラクターが好きなので、早い段階から作ることは決めていた」といい、レネーを前面に押し出してパビリオンをPRする方針だ。レネーは本来、ガラス製だが、子どもたちが一緒に遊べるように、布製のぬいぐるみを準備するという。

 ドイツのキャラクターは「サーキュラー」。パビリオンのテーマである「循環経済(サーキュラーエコノミー)」に由来し、「輪」をイメージした真ん丸なフォルムが印象的だ。

 開催中は、手のひらサイズのサーキュラーが入り口で配られ、パビリオン内のポイントにかざすと展示内容を音声で説明。循環の大切さを伝える「案内役」として働く。

 タイは、これもまた複数の目があるキャラクター「プンジャイ」を発表。ミャクミャクのデザインから着想したという。オーストラリアは、政府観光局のカンガルー「ルビー」が万博でも広報に一役買う予定だ。イタリアは、同国の国旗柄の着物を身につけた少女「イタリアちゃん」を発表。クウェートも独自キャラクターを考案中という。