大分・宇佐の親子強盗殺人、検察側が死刑求刑 被告は全面否認

AI要約

2020年2月、大分県宇佐市で親子2人が殺害され現金が奪われた事件で、佐藤翔一被告に死刑が求刑された。

佐藤被告は犯行を否認しており、事件発生から約1年8カ月後に逮捕された。

起訴状によると、佐藤被告は農業をしていた79歳の山名高子さんと51歳の息子を殺害し、現金を奪ったとされる。

大分・宇佐の親子強盗殺人、検察側が死刑求刑 被告は全面否認

 大分県宇佐市の住宅で2020年2月、親子2人が殺害され現金が奪われた事件で、強盗殺人などの罪に問われた佐藤翔一被告(39)=大分市=に対し、検察側は17日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)で開かれた裁判員裁判の公判で死刑を求刑した。

 佐藤被告は初公判で「全てやっていません。僕は犯人ではありません」と起訴内容を全面的に否認していた。

 起訴状などによると、佐藤被告は20年2月2日、宇佐市安心院町荘(あじむまちしょう)の農業、山名高子さん(当時79歳)宅に押し入り、山名さんと、長男で郵便配達員の博之さん(同51歳)を包丁やはさみなどで複数回刺して殺害し、現金約8万8000円を奪ったとされる。

 佐藤被告は、事件発生から約1年8カ月後、現場周辺の聞き込みや防犯カメラ映像から関与が浮上したとして逮捕され、ほぼ黙秘を続けたまま、強盗殺人と住居侵入の罪で起訴された。【山口泰輝、神山恵】